研究課題/領域番号 |
21K13582
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
箕輪 佳奈恵 筑波大学, 芸術系, 特任助教 (60784915)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 美術教育 / イスラム / 文化的多様性 / イギリス / 現代アート / ヨーロッパ / フィールドワーク / 多文化 / 欧州 / 教育人類学 / 地域研究 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ムスリム(イスラム教徒)によって宗教的に価値づけられた美術教育実践のことを「美術教育を通したイスラムの実践」と定義し、その事例のバリエーションの収集と、それを元にした理論構築を行う。従来、タブー視されがちであったイスラムと美術教育との従来の関係性を超克し、ムスリムの子どもたちに適した美術教育の実現を見据え、イスラムの習慣や価値観に根ざした美術教育の基盤となる成果を提示することを目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は、「美術教育を通したイスラムの実践」事例を、それに関係する人々の多様性も踏まえながら網羅的に収集し、現象を構成する要素とイスラムの教義とを対応させて構造化し理論構築することによって、イスラム文化と美術教育との関連性を包括的に明らかにすることを目的とする。タブー視されがちであったイスラムと美術教育との従来の関係性を超克し、ムスリムの子どもたちに適した美術教育の実現を見据え、イスラムの習慣や価値観に根ざした美術教育の基盤となる成果を提示することを目指す。 令和4年度1月末から国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))「イギリスの美術教育における文化的多様性の解明:特にアンチレイシズムの視座から」実施のためのイギリス滞在を続けているが、基課題である本研究課題を並行して進めている。令和5年度は、ロンドン市内の美術館・博物館での資料収集を継続しながら、アンチレイシズム的美術教育に関わるワークショップや研究プロジェクトに参加してきたが、そこでイスラムやムスリムに関連したアートを絡めた取り組みを目にする機会も多かった。 こうした知見を念頭におきつつ、次年度からは滞在先のロンドン市内における中学校での調査に取り掛かる。アンチレイシズム的美術教育実践の調査をベースとしながら、そのうちのイスラムに関連した要素を抽出する分析作業を進めることで、本研究課題の研究目標達成につなげたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国際共同研究強化(A)に伴う海外での長期滞在により、基課題となる本研究を順調に進めることが出来たため。
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今後の研究の推進方策 |
ロンドン市内の中学校における美術科授業の調査を実施し、本研究課題と国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))の双方を相関させながら発展させる。従来、ムスリムによるムスリムのための美術教育を研究対象としていた本課題を、広義のイスラム美術を介した美術教育実践も含めた調査に拡大させ、より多様な視点からの検討を進めたい。
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