研究課題/領域番号 |
21K13597
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 仙台高等専門学校 |
研究代表者 |
梅木 俊輔 仙台高等専門学校, 総合工学科, 准教授 (80756247)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 学習言語 / アカデミック・ライティング / 専門日本語 / CAN-DOリスト / 高等専門学校 / 比喩的言い回し / 専門語 / 教材分析 / 工学教育 / CEFR |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,工学分野の授業に参加する上で,どのような学習言語の習熟を目標とするかを示すCAN-DOリストを作成し,教科に配慮した,学習言語の教授法と実践事例を提示することである。本研究では,CEFRの教育領域に係るCAN-DOリストとして,特に工学分野の基礎科目(数学,物理,化学,コンピュータ関連)に応じた学習言語の育成にかかわるものを提示する。本研究による知見は,留学生のみならず,母語話者への支援も視野に入れ,学習言語に対する段階的支援の在り方や,ティーチングアシスタント等様々な支援者の役割を検討する基礎資料として,国内外の中等教育機関および応用言語学研究の分野への波及効果が期待される。
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研究実績の概要 |
本研究は,工学系科目教員と語学系科目教員が共同し,工学分野の授業に参加する上で,科目ごとにどのような学習言語の習熟を目標とするかを示すCAN-DOリストの作成を目的とする。これに基づき,各教科に配慮した学習言語の教授法および実践事例を提示する。具体的には,課題Ⅰ. 工学分野の教材に使用される比喩的言い回しの教科間比較分析,課題Ⅱ.授業場面での学習言語の共有化プロセスに関する相互行為分析,課題Ⅲ.工学系学習言語を育成する日本語CAN-DOリストの策定,課題Ⅳ.教育実践と評価に基づく教授法の構築,に取り組む。 令和5年度は,上記の課題Ⅲに関連し,工学系学習言語を育成する日本語CAN-DOリストの策定に向けた予備調査として,高専のアカデミック・ライティングの授業を担当する専門課程の教員に対し半構造化インタビュー調査を行うとともに,その調査結果をもとに,Can-doリスト(書く)の一部を作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
課題Ⅲ.工学系学習言語を育成する日本語CAN-DOリストの策定に関連し,語学系教員が作成した日本語CAN-DOリストの記述案に対し,工学系教員との意見交換から見出された課題や記述方針を取り纏め, 修正方針を決定するにあたり,想定以上に時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は,課題Ⅲ.工学系学習言語を育成する日本語CAN-DOリストの策定を完了し,課題Ⅳ.教育実践と評価に基づく教授法の構築,に取り組む。また,課題Ⅱ.授業場面での学習言語の共有化プロセスに関する相互行為分析については,遅れた作業時間を調整するため,アカデミック・ライティングの授業のみを対象に実施する。
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