研究課題/領域番号 |
21K13604
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
三好 登 広島大学, 高大接続・入学センター, 特任准教授 (40735164)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 学習成果 / オンライン / 授業方法 / COVID-19 / 大学生 / オンライン教育 |
研究開始時の研究の概要 |
COVID-19の影響から現在、多くの大学でオンライン教育が導入される中で、オンライン教育を通じて学生が適切な知識・技能を習得していくことが期待されている。しかしCOVID-19拡大以前は大半の日本の大学において対面型教育が主流であったため、オンライン教育を通じた学生の学習成果の獲得状況や、有効性については十分にはわかっていない。そこで本研究では、COVID-19禍の大学生の学習成果に与えるオンライン教育を通じた授業方法の効果を明らかにする。これにより、特定の知識・技術を獲得するためには、ライブ授業、オンデマンド授業、ハイブリッド授業のどれが望ましいのか、また効果的な授業実践モデルを提示する。
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研究実績の概要 |
COVID-19禍における大学生の学習成果に関するアンケート調査を実施した。アンケート調査は、全国12大学に協力していただくことができ、12,321名の学生から有効回答を得ることができた。今後はこのデータに基づいて詳しい分析を行うことを予定している。また本研究の研究成果を取りまとめたものを、広島大学出版会全額出版助成を受けて、2023年度中に単著で著書「大学教育と学生の学習行動・学習習慣―コロナ禍での経験を含めて」として同出版会から出版することが決まった。本研究の研究成果を単著で著書として出版できることになったのは大きな成果である。同出版会にすでに完成原稿を手渡しているが、今後さらに校正を進め、完成度の高いものとしていきたいと考えている。さらに本研究と関連するものとして、国内外から有識者を招いて国際シンポジウム「ヨーロッパとアジアにおいてなぜ留学生が国際移動を行うのか、それが高等教育にどのような影響をもたらしているのか?」を開催することもできた。本研究は、日本の大学を対象としているものの、COVID-19禍における諸外国の状況についても把握することは重要であり、その意味で非常に貴重な機会となったように思う。またこのシンポジウムを通じて本研究の研究成果を学会のみだけではなく、広く社会や大学関係者に伝えることができた。このことは多くの大学で、COVID-19禍の大学生の学習成果について検討する上で、重要な意味を与えるものであると考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
アンケート調査を早期に実施することができ、なおかつその研究成果を取りまとめたものを、単著で著書として出版することも決まったことが大きい。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の研究成果について、国内外の論文に投稿していくつもりである。それと同時に、研究発表にも取り組んでいこうと考えている。
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