研究課題/領域番号 |
21K13606
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
水松 巳奈 東洋大学, 国際教育センター, 講師 (30726211)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 内なる国際化 / 教育の国際化 / 客観的評価 / BEVI / IDI / グローバル・コンピテンス / エビデンスに基づいた国際化 |
研究開始時の研究の概要 |
教育国際化のあり方が多様化する中、日本では、海外留学に限らず、国際共修やCOIL等の国内での教育国際化の形も模索されてきたが、その効果に関する客観的評価の欠如が指摘されている。そのため、本研究では「国内での教育国際化の効果に影響のある要因は何か」を問いとし、学生の変容プロセスと、それに影響を与える外的要因と内的要因を客観的に把握することを目指す。具体的には、インタビュー調査及び異文化コンピテンス変容と個人の価値観等を客観的に測定できるテスト(IDIとBEVI)に基づき、入学から卒業時までの学生の変容について検証を行い、その結果をカリキュラムの開発や改善、大学の国際化戦略の立案等に役立てる。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、大学生の異文化コンピテンスの変容プロセスとその影響要因をIDIとBEVIを用いて客観的に把握し、教育国際化に関わるカリキュラムの開発や改善に役立てることである。令和5年度は育児休暇を取得したため、研究を一時中断した。そのため、計画通りに研究を進めることができなかったが、一部の計画を変更し、以下の4点を実施した。 (1) 収集したデータの分析:これまでにIDIとBEVIで収集したデータを整理し、分析した。特に、コロナ禍前後のデータの比較や、性別や専攻別によるデータの比較を行った。 (2) 先行研究に関する文献の収集・分析:本研究に関わる先行研究に関連する文献、特に、異文化コンピテンスに焦点を当てた文献を中心に調査した。 (3) 国際共同研究チームの発足:主にアジア圏の大学の研究者を中心とした、「内なる国際化」に関する研究チームを発足したことで、今後は、海外の大学生と日本の大学生の異文化コンピテンスの比較研究を行う予定である。 (4) 研究ノートの執筆・投稿:これまでの研究成果をまとめ、研究ノートとして執筆し、大学紀要に投稿した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和5年度は、育児休暇の取得に伴い、研究中断をしていたため、計画通りの研究推進が難しかったものの、計画の前倒し及び一部変更をしたことで、おおむね予定通り進めることができたため。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度については、異文化コンピテンスの客観的評価に関する世界的な動向を引き続き追いつつ、大学生のIDIとBEVIの受検データを収集する。さらに、量的な受検結果について、大学生の異文化コンピテンスの変容についてより深く理解するために、大学生に対する個別インタビューを実施する。また、昨年度に発足した海外大学との研究チームとの共同研究を通じて、大学生の異文化コンピテンスの変容プロセスとその影響要因について他国の大学生との比較を行い、新たな視点を得る。これらの成果については、各種学会やセミナー、論文などで報告する予定である。
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