研究課題/領域番号 |
21K13609
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 関西大学 (2022) 龍谷大学 (2021) |
研究代表者 |
久保 友美 関西大学, 人間健康学部, 特別任用准教授 (00793423)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | Community Based Learning / 地域連携型教育 / 関係人口 / アクティブ・ラーニング / 学び合いのコミュニティ / 協育学 / 参加のデザイン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、「大学による地域連携型教育(以下、CBL(=Community Based Learning)が関係人口(=定住や観光とは異なった新しい形で地域と関わる人々)の育成に有効なアプローチとなるのではないか」という仮説を明らかにする。CBLのプロセスを「①ネットワーク形成、②関係構築、③参加のデザイン」から分析する。研究方法としては、1)アフターCBLのアンケート調査、2)ラウンドテーブル、聞き取り調査による大学/地域連携の指標分析、3)アンケート/聞き取り調査による参加のデザイン分析を行う。研究代表者が継続的にCBLに取り組んでいる地域を事例の調査先とする。
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研究実績の概要 |
本研究は大学による地域連携型教育が関係人口の育成に有効なアプローチとなるのではないかという仮説を明らかにすることを目的としている。 そこで、京都府京丹後市・兵庫県洲本市の大学・地域連携事業に関わってきた地域住民と行政職員に対して聞き取り調査を行った。両市は、龍谷大学政策学部が10年間にわたって、大学・地域連携事業を進めてきた地域である。地域に移住や就職する者も出てきており、関係人口を創出している。そのプロセスを明らかにするために聞き取り調査を行った。防災や生物多様性といった高度な専門性を要するテーマを掲げる地域連携型教育においては、教員が学びのコミュニティ形成への貢献度が高いことがわかった。一方、テーマ設定が幅広く、学生の主体性を尊重する地域連携型教育においては、学生の存在が学びのコミュニティ形成に大きな影響を与えており、関係人口として授業終了後も関わり続ける人々の数が多いことが明らかとなった。 また研究代表者の本務校の異動により、大阪府堺市に新たな大学・地域連携ネットワークが構築をされている。そこでのまちづくりのキーパーソンに、大学・地域連携の現状について聞き取り調査を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍により当初予定をしていた聞き取り調査の一部などができなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
海外への渡航がしやすくなったため、ヨーロッパの大学における地域連携型教育の現状について聞き取り調査を行い、日本との比較を行う。日本での地域連携型教育の特徴について抽出する。研究代表者の本務校が異動したことにともない、大阪府堺市において新たな地域ネットワークを形成している。堺市における大学・地域連携の現状について聞き取り調査を進め、参加のデザインなどについて明らかにする。
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