研究課題/領域番号 |
21K13616
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 福岡教育大学 |
研究代表者 |
杉岡 千宏 福岡教育大学, 教育学部, 助教 (50881611)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 援助要請 / 特別支援教育 / アセスメント |
研究開始時の研究の概要 |
合理的配慮において意思の表明が求められ,特別な教育的支援を要する児童生徒(要支援児)自身が周囲に援助を要請できるように支援していく必要性がある中で,継続的で段階的な支援方法が確立していないことは学術的課題といえる。そこで,本研究では対人関係面に支援ニーズのある児童の自己理解と援助要請について状態を細かく調査・分析し,自己理解と援助要請のメカニズムについての検討や,支援事例を通した類型化と優れた実践の抽出を行う。そして,支援ニーズタイプ別の情緒障害等通級指導教室における援助要請スキルプログラムの開発をめざす。
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研究実績の概要 |
本研究は,情緒障害等通級指導教室に通う要支援児の自己理解と援助要請について状態を細かく調査・分析し,自己理解と援助要請のメカニズムについて検討 し,その上で類型化を行い,その支援ニーズタイプ別の支援プログラムを作成することを目的としている。 そこで,本研究は以下のA,B,Cの3つの研究アプローチで行う。Aプロジェクトでは,情緒障害等通級指導教室及び特別支援教室担当教員に援助要請に関する支 援指導について質問紙調査を行いデータ収集・分析し,情緒障害等通級指導教室及び特別支援教室担当教員による援助要請に関する指導の実態検証を行う。 Bプロジェクトでは2つの調査〔B-1定型発達児と保護者への援助要請に関する調査,B-2通級指導教室に通う児童(対人関係面に支援ニーズのある児童)と保護者への援助要請に関する調査〕から,対人関係面に支援ニーズのある児童の援助要請スキルと自己理解に関する特徴の検証を行う。AとBを基に,対人関係面に支援ニーズのある児童にむけた『情緒障害等通級指導教室における援助要請スキルプログラム』を作成する。Cプロジェクトでは,C-1実際の学校フィールドにおいて個別の指導計画の作成や教育支援などに適用し,C-2教師・保護者と共にワークショップを通して意見交換を行い,支援プログラムの有用性について検証する。2022年度は,Aプロジェクトの質問紙調査の分析を行った。Bプロジェクトに関しては,Aプロジェクトを踏まえ現在検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
計画していたスケジュールに沿って進めているが,コロナウイルスの蔓延により計画から遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は,Aプロジェクトで明らかとなってきた分析結果に基づき,Bプロジェクトとして検討している,2つの調査〔B-1定型発達児と保護者への援助要請に関する調査,B-2通級指導教室に通う児童(対人関係面に支援ニーズの ある児童)と保護者への援助要請に関する調査〕から,対人関係面に支援ニーズのある児童の援助要請スキルと自己理解に関する特徴の検証を行う。そして、AとBを基に,対人関係面に支援ニーズのある児童にむけた『情緒障害等通級指導教室における援助要請スキルプログラム』を作成する。そして,C-1実際の学校フィールドにおいて個別の指導計画の作成や教育支援などに適用し,C-2教師・保護者と共にワークショップを通して意見交換を行い,支援プログラムの有用性について検証する。
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