研究課題/領域番号 |
21K13623
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
張 帆 関西学院大学, 工学部, 助教 (30825328)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ADHD / EDA / Wearable device / biofeedback / 可視化 / ウェアラブルデバイス / クラウドサービス / Biofeedback / Mobile applications |
研究開始時の研究の概要 |
注意欠陥・多動性障害(ADHD)は日常生活から学業、職業までに支障を起こす障害であるとともに、人口の5%程度という膨大な罹患率であるにも関わらず、その治療率、支援率は遥かに低いのが現状である。本研究では、できるだけ多くの人を支援することを目指し、低コストのデバイスを利用し、ADHDの支援アプリケーションを開発する。具体的には、集中度情報をリストバンド型端末に搭載されるセンサーを利用して集中度や覚醒度を推定し、即座に本人に伝え、自発的に注意を起こす行動を形成させることによって、ADHDの主な症状である不注意を支援する。本研究の成果は、ADHDに対して低コストで継続的、日常的な支援を提供することが可能になる。
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研究実績の概要 |
今年度は、実験に使用するウェアラブルデバイスと連携するWEBベースアプリの開発が主要な目標でした。前年度に開発されたウェアラブルデバイスを活用して、利便性やアクセシビリティを向上させるため、すべての機種に対応できるWEBベースアプリを開発しました。このアプリはセンサーとの無線通信を行い、実時間で生理データを取得し、適切なアップロード、記録および可視化機能を提供します。このような機能を持つことで、ユーザーはより簡単にデータを管理・分析できるようになります。 また、EDAの時間係数をセンサー内で処理するためのアルゴリズムを実装しました。このアルゴリズムは、精度の向上とセンサーデータのフィードバックを効果的に行うことができる設計となっております。このアルゴリズム実装により、ウェアラブルデバイスの性能が向上し、より正確な集中度や覚醒度の測定が可能になりました。 さらに、感情イベント検出機能の模索も行いました。前年度から提案したOne-Key報告機能に加えて、EDA左右差を利用して大きな感情変動も検出できるようにし、センサー二つ使用する場合、より包括的な対応が可能になりました。 現在、開発はほぼ完了し、次のステップとして家庭の実環境で検証実験を行う予定です。検証実験を通じて、ウェアラブルデバイスおよびアプリの効果や有用性を確認し、必要に応じてさらなる改善を行います。 この年度の研究活動を通じて、ウェアラブルデバイスとアプリ機能の統合・発展を進めることができ、より効果的な学習・生活環境の支援を目指しています。今後も研究と開発を進め、利用者のニーズに応えられる技術を実現していく予定です。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在の研究プロジェクトでは、実験用ウェアラブルデバイスと連携するWEBベースアプリの開発をメインタスクとして取り組んでいます。前年度に引き続き、ウェアラブルデバイスの性能向上やアプリ機能の拡充を重視しており、各フェーズの研究目標達成に向けて、計画どおりに進んできました。 開発したウェアラブルデバイスとアプリに関しては、すべての機種に対応するよう設計されたWEBベースアプリが完成し、実際の生理データ取得、アップロード、記録、および可視化などの機能が適切に働いていることが確認できました。また、EDAの時間係数をセンサー内で処理する新たなアルゴリズムを実装し、精度の向上やフィードバック効果を実現しています。 報告機能の改善も行いました。しかし、左右差指標はセンサー二つで通信する必要があり、現在の設計からでは大幅に変動する必要があるため、来年から導入する検討を行います。 総合的に見て、現在の研究進捗はおおむね順調であり、計画された目標に応じて適切なタイミングで取り組んでいます。
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今後の研究の推進方策 |
来年度は、家庭内でウェアラブルデバイスとアプリのパイロット実験を行う予定です。この実験を通して、実際の使用状況でのセンサーの検証を行い、デバイスおよびアプリの性能や有用性を詳細に調査します。また、この実験で得られたデータを利用して、センサーやアルゴリズムのさらなる最適化を行っていく方針です。 パイロット実験では、参加者に対して実際に毎日一時間前後でウェアラブルデバイス装着してもらい、耐久性やユーザビリティ等の情報を収集します。その後、フィードバックをもとに、デバイスやアプリの改善を継続的に行っていくことで、実用性を高める予定です。 研究成果を学術会議や論文などで公開し、他の研究者と情報を共有することにより、分野全体の発展を促すことを目指します。
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