研究課題/領域番号 |
21K13642
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 広島市立大学 |
研究代表者 |
毛利 考佑 広島市立大学, 情報科学研究科, 准教授 (60796001)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 学習分析 / 協働学習 / デジタル教科書 / 概念モデリング / 学習支援 / 協調学習 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、協調学習を講義に取り入れることで、学習者間の対話を活発化させ、主体的・協働 的に問題に取り組む、協調学習空間を構築・評価する研究が盛んに行われている。従来の研究では、グループ編成の際に同じ知識を持つ学習者のデータが多い場合、知識の異なる学習者同士をバランスよく組ませることが難しくなる。 本研究では、座学と演習で収集できる学習データを統合・分析し、グループワークの際に 知識の異なる学習者をグルーピングすることで、学習者間で異なる意見を共有できる協調学 習空間を構築する。また、知識の異なる仮想議論者(AI)をグループに含めることで、議論を活発化させるための指摘を行う機能を開発・評価を行う。
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研究成果の概要 |
本研究は、デジタル教科書システムと概念モデリングのシステムを統合し、学習者の教材閲覧状況のデータ、概念モデリングの作成過程のデータおよび成果物に基づいて議論を促進させるチャットボットシステムの研究開発を行った。その成果は、チャットボットシステムが学習者の議論状況に応じて、ヒントを与えることで成果物の改善につながり、改悪を抑止する効果を得ることができた。また、本成果は、国際学会のLTLEやICCEで発表を行い、成果のまとめを国際論文誌のIJDETに採択さえ、公表することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
昨今、少子高齢化は、教育分野にも大きな課題となっており、地方によっては、少人数で制限されたグループ活動が余儀なくされている。そこで、本研究で開発したチャットボットシステムは、学習における議論の場に、仮想議論者としてグループ活動に加わえることができるため、数少ない人数のグループ活動でも、効力を発揮することが期待できる。これにより、教育・学習の質の向上が期待できる。また、学習分析の分野においてもグループ活動の分析が進んでいるが、実際にフィードバックしてから学習効果を評価する研究事例がまだ少ないため、本研究成果は、一つの教育エビデンスとして役立つことが期待できる。
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