研究課題/領域番号 |
21K13643
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
千島 雄太 筑波大学, 人間系, 助教 (30779608)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | VR / キャリア形成 / 精神的健康 / 時間的展望 |
研究開始時の研究の概要 |
タイムマシンに乗って未来の自分が目の前にやってきたら,今の自分に何を伝えるだろう。本研究は,そのような空想的な自己内対話を,アバターを用いて実現するものである。本研究では,VRの3Dアバターによって可視化された未来の自己との対話が,キャリア形成や精神的健康の向上に効果的かどうかを検証する。まず実験室にて,未来の自己との対話には,現在と未来の連続性やポジティブ感情を向上させる効果があることを確認する。その後,キャリア探索や就職活動に焦点を当てた介入研究を行う。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、可視化された未来の自己との対話が、メンタルヘルスを伴うキャリア形成活動に有効かどうかを実証することである。本研究を通して、具体的な将来像とともに前向きな行動を促す、新たな介入技法が開発される。 一年目では「研究1:3Dアバターの有無による違い」の途中まで進んでいたため、二年目ではその研究を最後まで進めた。参加者は82名であり、VR空間上で未来の自分のアバターと対面して会話を行う条件(VR条件)と、空椅子を用いて会話を行う条件(空椅子条件)にランダムに分け、未来の自己連続性やキャリアレディネスへの効果を検討した。結果として、VR条件の方が、実験の直後に未来の鮮明さやポジティブさの上昇度合いが高かった。ただし、その他の変数については、空椅子条件でも同程度の上昇を示し、両条件ともに一週間後のキャリアレディネスが高まっていた。ここから、VRを使うことで未来の鮮明さや明るさが大きく増加するものの、未来の自己との対話自体に、大きな効果がある可能性が示唆された。当初予定していた、否定的な未来と直面する場合や、他者と対話する場合との比較については、研究を行うことができなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の予定では、研究3まで進める予定であったが、研究1の参加者集めやVR環境の修正に時間がかかり、研究1までしか進められなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画通り、キャリア探索行動や就職活動への介入(研究4,5)に着手する。また、これまでの結果の解釈可能性を広げるために、VRを用いずに未来から現在を振り返ることの効果についても、同時に検討を行う。これまでの研究成果については、学会発表や論文投稿を通して積極的に発信していく。
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