研究課題/領域番号 |
21K13644
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
福井 昌則 徳島大学, 高等教育研究センター, 准教授 (10599765)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 学習工学 / 創造性教育 / Computational Thinking / 学習支援システム / 作問学習 / 創造性 / 教育工学 / 問題変形作問 / コンピュータショナルシンキング / 探究学習 / 自己効力感 / コンピュテーショナルシンキング / 作問 |
研究開始時の研究の概要 |
世界的に創造性を育成することが重要な課題となっており,一般の学校教育においても同様である.創造性は特定の教科に依存しない力として育成することが重要であるが,従来の学校教育・教科教育ではその育成が困難である.よって,その育成方法について検討することは重要な課題である. これまでに,作問学習,問題の変形は創造性育成に有効であると指摘されている.そこで本研究では,従来の教育で用いられていた課題・問題を変形して新しい問題を作問する「問題変形作問」を用いる.そして問題変形作問の思考プロセスを検討し,評価方法を開発する.また,学習者一人一人が問題変形作問を行うことができる学習支援システムを開発する.
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研究成果の概要 |
本研究では,大学生を対象とした問題変形作問に関する実験を行い,問題変形が多くできる学生とそうではない学生の思考プロセスの差異を明らかにすることを試みた.その結果,問題変形が多くできる学生は,隠されたパラメータの発見とパラメータの組み合わせにおいて,有意に多く実施していることが明らかになった.また,それらの知見をもとに,テキストベースの対話式問題変形作問学習支援システムを試作し,それらの効果を検証している.その結果,問題変形がさほどできない学生でも,システムの支援により多くの問題変形ができることが示された.これらのことから,概ね研究目的は達成され,今後の研究につながる知見を得ることができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,これからの時代を生きていく若者に必要となるアイデアを生み出す力や創造性を高めるために実施している研究である.それらの力を育成する手法は多く開発されているが,多くの学生が根拠を持ってアイデアを生み出す力を育成できるか定かではない.その問題を解決するために,申請者は「問題変形作問」を提案し,その手法を用いた実践例を提示,簡易的な評価方法および学習支援システムの開発を行った.それらは,学校教育に実装可能なモデルとして提案しており,問題構造理解力を高め,従来の教科教育における力をより高めることを目指す方法でもある.本研究の提案手法は新規性,独創性が高く,社会的インパクトも大きいと考えられる.
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