研究課題/領域番号 |
21K13655
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 芦屋大学 (2022) 新島学園短期大学 (2021) |
研究代表者 |
野口 聡 芦屋大学, 経営教育学部, 講師 (10780934)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 人に教える活動 / 教授方略 / 文章生成モデル / 理科教育 / 中学校 / 教える活動 / 文章生成 / 実践研究 |
研究開始時の研究の概要 |
学習指導要領では,生きてはたらく知識の習得,理解していることを使う思考力・判断力・表現力などの能力の育成を目指している.理科の授業では,生徒に考えさせるだけではなく,考察や推論したことをレポート等にまとめて表現することが想定されている.これまでに,生徒が「人に教えるために書く文章」の生成に着目し,その方略が知識習得を促すことの確認,生成する文章の質が知識習得に与える影響および生徒の意識の解明,その意識が知識習得に影響することを証明した.これらの研究成果を踏まえ,本研究課題では,以下の研究を行う. 1)「人に教えるために書く文章」の生成モデルの解明 2)文章生成に至るための教具や指導方法の開発
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研究実績の概要 |
本研究課題の目的は,中学生を対象として「人に教えるために書く文章」の生成モデルを解明し,望ましい文章生成に至るための教具や指導方法を開発することである. そのために2022年度は,「人に教えるために書く文章」の生成モデルの解明を目指した.具体的には,まず調査協力者となる生徒の分類から始めた.しかし分類後にデータ収集を試みたが,十分に書くことができない生徒は,考えずに書いており,思考手順を明確化することができなかった.そこで十分に書くことができた生徒を調査協力者として,「人に教えるために書く文章」の生成モデルの解明を試みた. 先述の生徒らのなかから7名に対して,発話思考法によるデータを収集し,分析した.発話思考法とは,作文を書きながら頭に浮かんだことはすべて外言化させる手法である.しかし発話思考法による手続きに慣れていない生徒は,十分な説明ができないという課題があった.その点に関して,映像記録および書き起こした文章をもとに,再生刺激法によって記述過程において頭に浮かんでいたことを内省させて,説明してもらった.その結果をもとに, HAYES and FLOWERなどによるモデル図を参考に「説明活動モニタリング」を加筆した.なお,この成果は,大学の紀要論文として投稿中である. また「人に教えるために書く文章」において,説明活動モニタリングをはたらかせることが重要だと分かったので,それを刺激するために360度教材を利用した実践を始めた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究協力者となる生徒の分類ができたが,2022年度までにデータの収集および分析は終了した.その点に関して,おおむね順調に進展していると考える. 一方で,これまで実践協力者となっていた教諭が,教頭に昇進したことで,実践者になることができなくなった.その点に関して,赴任した学校に新任の理科教員がいるので,代替として実践してもらうことをすすめている.授業方法の共有,方法の確立にしばらく時間を要することが考えられるため,今年度の研究に関しては,「やや遅れること」が予想される.それを見越して,計画的に研究をすすめる計画である.
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今後の研究の推進方策 |
今年度は,生徒を対象として,データを収集し分析することで,「人に教えるために書く文章」の生成モデルの検証ができた.さらに,人に教えるために書くための学習活動を支援する教材として,360度映像に着目して研究を進められた.360度映像教材は,学習者のこの部分を詳しく見たいという欲求を叶えることができる.そのため短期記憶に定着されやすく,記述に結びつくからである.引き続き, 望ましい文章生成に至るための教具や指導方法の開発を始める計画である.
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