研究課題/領域番号 |
21K13658
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
森本 彩子 東京大学, ライフサイエンス研究倫理支援室, 特任助教 (10851454)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 倫理審査 / 非医学系研究 |
研究開始時の研究の概要 |
人を対象とする研究は研究参加者の人権保護・福祉の確保に配慮して実施する必要がある。医学系の研究については行政により倫理指針が策定され、研究者が配慮する点、倫理審査委員会が確認すべき点が明確に示されている。一方、非医学系の研究においては指針が確立されておらず、倫理的な配慮、審査体制や基準は研究者ごと・機関ごとの裁量に大きく委ねられているため、研究・審査の質にばらつきが生じている。 本研究では、大学で実施されている非医学系研究の内容・倫理審査の実態を把握し、現状の課題を可視化し、それを解決する倫理指針・審査方法の一例を提案することを目指す。
|
研究成果の概要 |
本研究では、大学で実施されている人を対象とする非医学系研究の内容及び委員会審査の実態調査、研究者への意識調査を通じ、現状の課題を認識することができた。学内の医学系以外の研究者に向けた倫理教育の改善点や、審査に係る研究者・委員の負担を軽減するのに有効であると考えられる教示事項、研究内容に応じた審査のプロセスの調整への提言の一助となると考える。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医学系研究に比べ対象者の生死にかかわるような深刻なリスクの発生はまれである非医学系研究は、拠るべき行政指針がないため医学系研究と同じ枠組み・基準で厳格に審査されている。このことは迅速な研究の遂行の足枷となっていることに加え、本来高リスクの研究に費やすべき審査員の時間・労力が消費されているといった問題も提起されている。本研究の成果は、非医学系研究のための適切な倫理指針・審査基準の策定の一助となることが期待される。
|