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自閉スペクトラム症者における感情の受容の神経基盤とその促進要因に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K13686
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分10020:教育心理学関連
研究機関東北大学

研究代表者

松崎 泰  東北大学, 加齢医学研究所, 助教 (10806160)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード自閉スペクトラム症 / 感情制御 / 再評価 / 受容 / MRI / 自閉症スペクトラム障害 / 感情 / マインドフルネス
研究開始時の研究の概要

不安や恐怖といったネガティブな感情を強く経験しやすい自閉スペクトラム症者が、受容と呼ばれる認知的方略によって感情を下方制御する際の認知処理や脳活動を明らかにすることである。 症候の程度や関連する認知・性格特性との関連からASDの受容方略使用に促進/阻害的な要因を明らかにし、彼ら/彼女らが受容という方略を学習する際に考慮すべき点を明らかにする。

研究成果の概要

本研究では自閉スペクトラム症(ASD)者の再評価・受容の特徴を定型発達(TD)者との比較で機能的磁気共鳴画像を用いて検討した。ASD者とTD者各18名を解析対象とした。結果、以下の3点が明らかとなった。第一にASD者とTD者の成績差は再評価条件のみ観察された。第二に各条件中の脳賦活で2群に違いはみられなかった。第三に再評価中、ASD者はTD者よりも扁桃体とデフォルトモードネットワークの結合亢進がみられていた。これらの結果から、ASD者は受容においてTD者と差がみられにくいこと、再評価における自己関連情報処理の関与が再評価時の成績低下につながっている可能性があることが示された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、不安や怒りのようなネガティブ感情の下方制御に苦手さを持つことが多いASD者を対象に、近年注目される「受容」と呼ばれる方略の特徴を心理学的・認知神経科学的アプローチから初めて検討した。主な知見として、行動レベルや、脳レベルにおいてASD者の受容パフォーマンスは定型発達者と統計的有意差を検出することができないことを示した。対象者の少なさや、受容の感情コントロールは従来の別の方法(再評価)と比して限定的であるという課題はあるものの、本研究の結果は、受容という方略が、ASD者にとって感情コントロールを支援していく際のオプションになり得ることを示したといえる。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 自閉スペクトラム症者の感情の受容と再評価に関するfMRI研究2024

    • 著者名/発表者名
      松﨑泰, 橋本照男, 佐藤匠隼, 横田晋務, 川島隆太
    • 学会等名
      日本発達心理学会第35回大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 自閉スペクトラム症者の感情の受容と再評価2023

    • 著者名/発表者名
      松﨑泰・橋本照男・佐藤匠隼・横田晋務・川島隆太
    • 学会等名
      日本発達心理学会第34回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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