研究課題/領域番号 |
21K13704
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
村田 倫一 千葉大学, 子どものこころの発達教育研究センター, 特任研究員 (90802588)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | スキーマ / 質問紙 / 双極性障害 / うつ病 / スキーマ療法 |
研究開始時の研究の概要 |
本試験は、発達障害とパーソナリティ障害が併存するうつ病者へのスキーマ療法の治療効果を、認知行動療法との比較を通して検討することを目的とする。そのため、発達障害とパーソナリティ障害が併存するうつ病者に対し、スキーマ療法あるいは認知行動療法による週1回50分の介入を20回から30回行う。治療効果はBDI-Ⅱ等を用い、治療開始時、治療終了時、治療終了6ヶ月後に行う。
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研究実績の概要 |
本研究は発達障害とパーソナリティ障害を併発するうつ病に対するスキーマ療法の効果を、認知行動療法との比較を通して検証することを目的としており、研究計画では発達障害者に対する臨床試験を行う際に必要となる研究資格を得ること、資格を取得した後、所属機関にて倫理審査を受け、研究実施許可を得ることを予定していた。しかしながら、研究開始時点において、新型コロナウイルス感染症終息の目処が経たないこともあり、必要となる研究資格の研修会が行われておらず、資格が得られる目処が立たないため計画変更を余儀なくされた。また同時に、当初から使用する予定であった、研究にて重要となる2種の質問紙の日本語版が、臨床場面では一般的に用いられているものの、実際にはその信頼性と妥当性が検証されておらず、研究にて用いることに難しいことが明らかとなった。そのため、これらを検証する必要が生じた。そこで、発達障害とパーソナリティ障害の併発が多いとされる双極性障害者のスキーマモードの特徴及び、養育環境との関係性を質問紙によって探ることを目的とし計画に若干の修正を加えた。これは、双極性障害がうつ病と同じく気分障害の一つであることに加え、私達が知る限り、世界的にみても、双極性障害、スキーマモード、養育環境の関係性を明らかにしている先行研究および、スキーマ療法を用いた双極性障害の効果検証を行っている先行研究はなく、今後、双極性障害に対するスキーマ療法の効果検証を実施していくにあたり、まずは質問紙でその関係性を明らかにし、スキーマ療法による介入意義や介入戦略を検討することを目的としたためである。そこで昨年度は質問紙の邦訳の許可を、それぞれの原著者より得た。同様に、妥当性等の検証に必要となる質問紙についても使用の許可を得た。また、バックトランスレーション作業を終えた。本年度はデータ収集と妥当性等の検討を行い、結果を発信する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
【研究実績の概要】にて示した通り、本研究は発達障害とパーソナリティ障害を併発するうつ病に対するスキーマ療法の効果を、認知行動療法との比較を通して検証することを目的として行う予定であり、当初の予定では、研究開始と共に、研究を実施する際に必要となる研究資格を取得し、取得した後に、所属機関にて倫理審査を受け、研究実施許可を得る予定であった。しかしながら、新型コロナウイルス感染症のために、必要となる研究資格を得られる見通しが立たなくなったこともあり、計画の変更を余儀なくされた。加えて、当初利用する予定であった研究にて重要となる質問紙についても、臨床場面では一般的に用いられているものの、その日本語版の信頼性と妥当性が十分に検討されていないことが明らかとなった。そのため、質問紙の信頼性と妥当性についても検証を行う必要が生じた。そこで、発達障害とパーソナリティ障害の併発が多いとされる双極性障害者のスキーマモードの特徴及び、養育環境との関係性を質問紙によって探ることを目的とし計画に若干の修正を加えた。対象を双極性障害とした理由は、双極性障害がうつ病と同じく気分障害であること、当初の予定と同じく発達障害やパーソナリティ障害と併存し易いこと、スキーマモードの特徴と養育環境との検討が知りうる限り行われていないこと、同じく、スキーマ療法による効果検証も知りうる限り行われていないことのためである。そのため、今後、双極性障害に対するスキーマ療法の効果検証を行うにあたり、質問紙によって双極性障害、スキーマモード、養育環境の関係を探り、スキーマ療法による介入意義や介入戦略を検討することを目的に計画に若干の修正を加えた。そこで、本年度は邦訳対象となる2つの質問紙について、その原著者等に邦訳の、そして信頼性と妥当性検証に必要となる質問の原著者等に使用の許可を得た。その後、バックトランスレーション作業を行った。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度中に研究計画や新たな研究協力者の了承など、研究計画に若干の修正を行った。令和4年度中には、所属機関の倫理審査を受け研究の許可を得た後、邦訳対象となる質問紙が2種あるため、それぞれの原著者に対し邦訳作業の許可を、信頼性と妥当性を検証するために必要となる質問紙の原著者に使用の許可を得た。その後、バックトランスレーション作業を行い、邦訳作業を行った。令和5年度は、邦訳した質問の信頼性と妥当性を、データ収集を通して検証し、研究成果を発信する予定である。また同時に、令和5年度から令和6年度にかけて、双極性障害者に対し、邦訳した質問紙を用いてデータを収集する予定である。その後、令和7年度には、予定している双極性障害とスキーマモードそして養育環境の関係性、スキーマ療法による双極性障害への介入意義や介入戦略を検討する。また、得られた知見を論文化し、社会に発信することを予定している。
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