研究課題/領域番号 |
21K13708
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
高 真守 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (20554629)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | パーキンソン病 / マインドフルネス / 衝動制御障害 / マインドフルネス瞑想 |
研究開始時の研究の概要 |
パーキンソン病(PD)において、衝動制御障害(ICD)は重大な弊害をもたらす合併症である。ICDには未だ確立した治療法が存在しないことが問題となっている。我々は単群パイロット試験にて、マインドフルネス瞑想が異常な脳内ネットワークを正常化させることにより衝動性を改善させることを示している。本研究では、より汎用性の高いマインドフルネス瞑想法(MM)の開発および、パイロットデータを基に第三相ランダム化比較試験を行い、MMの衝動性改善効果を実証する。
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研究成果の概要 |
本研究はパーキンソン病の非運動症状の一つである衝動制御障害(ギャンブル依存、買い物依存、過食、性行動異常など)に対する、マインドフルネス瞑想法の効果を調べることを目的とした。まずパーキンソン病の衝動制御障害評価尺度であるQUIP-RSの日本語版の作成、検証を行った。次にパーキンソン病患者に対するマインドフルネス瞑想の単群パイロット試験を行い8週間のマインドフルネス瞑想プログラムによって衝動性および衝動制御障害が有意に低下させることを示した。同試験では機能的MRI解析にて脳の機能的結合性が変化することを示した。これらの結果を元に、第3相ランダム化比較試験を開始し、症例登録継続中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
パーキンソン病の衝動制御障害は、発症時には著しいQOL低下を来すものであるが、現在その治療法が存在しないことが問題となっている。マインドフルネス瞑想は、安価で誰でも簡易にできるものであり、それが治療法のない衝動制御障害の治療として利用できることが示すことができれば、非常に有用な知見となる。本研究期間中は第3相試験の終了まではできなかったが、今後継続して上記を証明する予定である。
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