研究課題/領域番号 |
21K13711
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
満田 大 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (80782226)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 認知行動療法 / Sudden gains / うつ病 / sudden gains |
研究開始時の研究の概要 |
うつ病に対する認知行動療法は一定の効果が確認されているが、うつ病は不均質な病態であるため、その効果にはバラつきがある。認知行動療法の効果の違いは様々な観点から検討されているが、その一つにセッション間で急激な症状改善が生じる“Sudden gains”がある。海外では多くの実証研究にて治療効果との関連が指摘されているが、わが国での検討はない。 本研究では、既存ならびに新規に収集する認知行動療法症例のデータを用いて、うつ病に対する認知行動療法の効果の違いについて、特に“Sudden gains”が与える影響や“Sudden gains”の背景因子を検討し治療メカニズムの解明を目指さす。
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研究実績の概要 |
本研究では、うつ病専門外来受診者を対象として、うつ病に対する認知行動療法におけるセッション間の症状の急激な改善(以下、Sudden gainsと表記)について検討することを目的としている。具体的には、既存ならびに新規に収集する認知行動療法の症例のデータを解析し、寛解群と非寛解群におけるSudden gainsの有無が実際の転帰に与える影響を検討するとともに、Sudden gainsが生じる背景因子として、先行研究に基づき反芻や回避傾向が影響するのかどうかを検討する。さらに、従来から認知行動療法の治療結果に影響を及ぼす因子として挙げられている治療関係や治療への期待感との関連についても検討することを目指して いる。 2023年度の計画では、当初は研究計画の最終年度として認知行動療法の症例の蓄積をさらに継続し、Sudden gainsが治療結果に与える影響と、Sudden gainsの背景因子として仮定された因子との関連についての解析を行うことであった。年度を通じて一定数の認知行動療法の症例の蓄積を進めることはできたが、治療結果を検討するのに十分な症例数には至らなかったため、研究計画を1年延長し、引き続き症例を積み増ししていく。また、上記の影響により、Sudden gainsの背景因子については、文献レビューを進める中でいくつかの候補に絞り込むことができたが、候補因子の決定には文献レビューをさらに進めていく必要があり、これらの因子とSudden gainsとの関連に関する解析は次年度の課題として、今後実施に向けた検討を鋭意進めていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
一定数の認知行動療法の症例の蓄積を進めることはできたが、コロナ禍等の影響もあり治療結果を検討するのに十分な症例数には至らなかったため、研究計画を1年延長し、引き続き症例を積み増ししていくこととなった。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、Sudden gainsの関連因子の検討を鋭意進めながら、現在蓄積している症例の積み増しをさらに推し進め、解析開始に向けた情報収集や統計専門家との検討を引き続き進めていく。
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