研究課題/領域番号 |
21K13713
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 武蔵野大学 |
研究代表者 |
今野 理恵子 武蔵野大学, 人間科学部, 講師 (90884586)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 臨床心理学 / 性暴力被害者 / PTSD / WEBプログラム / ワンストップ支援センター / Webプログラム |
研究開始時の研究の概要 |
性暴力被害者の多くが心的外傷後ストレス障害(以降PTSD)の症状に苦しんでいる。性暴力被害後急性期に支援の継続を促す介入は重要であるが、急性期介入に特化した研究は乏しく、有効なツール等の指針も示されていない。前研究では急性期性暴力被害者向けに開発した「心理教育メインの急性期性暴力被害者向けWebプログラム」(以降SARA)の安全性、実行可能性を医療機関において検証した。この成果を踏まえて、ワンストップ支援センターにおける急性期介入を目的として、①急性期性暴力被害者向けWebプログラム(支援版SARA)の構築、②支援版SARAの有効性の検証の研究を行う。
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研究実績の概要 |
プログラム(以降支援版SARA)の実行可能性と安全性を検討するために、ワンストップ支援センターに来所した性暴力被害者に使用してもらい、その結果を蓄積した。 具体的には、ワンストップ支援センター3か所を訪問し、研究内容の説明を支援員の方々に行った。ワンストップ支援センターに来所される性暴力被害者の方のうちご参加条件を満たす方を用意した「チェックリスト」から判断して、研究対象の候補となる性暴力被害者に支援版SARAを紹介してもらうようにお願いした。研究参加の説明時に使用する「説明文書」、「同意書」、「症状評価、「QOL評価」及び、研究実施の際に記入してもらう「実施用シート」、2か月後に記入してもらう「症状評価」、「QOL評価」、「実施後アンケート」等をデータを送付してもらうレターパックとともに、お渡しした。 ワンストップ支援センターの支援員の方から支援版SARAを紹介され、研究参加を承諾頂いた研究参加希望者に対して、研究担当者がZoomにて本研究に関する説明を口頭ならびに「説明文書」を用いて十分に行い、対象者が研究不参加および研究参加をやめる際に不利益を被ることがないことを保証した上で、対象者から「同意文書」にて、同意を取得した。その後、症状評価やQOL評価を行い、支援版SARAを対象者のスマホに登録し、研究実施の説明を行った。令和5年度は、15名に対して研究説明を行いすべて同意をいただいた。「症状評価」、「QOL評価」、「同意書」は、支援員の方からレターパックにて送付いただき、武蔵野大学内の研究室の鍵のかかるキャビネットに保管した。 対象者には、支援版SARAの2か月間の使用をお願いした。研究説明後に2か月間実施が終了した参加者は12名であった。12名から「症状評価」、「QOL評価」、「実施後アンケート」を送付してもらい、武蔵野大学内の研究室の鍵のかかるキャビネットに保管した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和3年度の新型コロナウィルス感染拡大により、インタビュイーに対する研究説明の面談が遅れたため、インタビューの日程が遅れ、インタビュー結果から作成する支援版SARAの構築が令和4年度になった。そのため、支援版SARAの研究にご協力いただくワンストップ支援センターへの説明が遅れ、支援版SARAの検証の開始も遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、研究協力を依頼したワンストップ支援センターに来所した性暴力被害者に支援版SARAを使用してもらい、その結果を蓄積する。目標人数は、35名である。
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