研究課題/領域番号 |
21K13720
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
小川 祐子 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 心理療法士 (60803369)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 行動活性化療法 / セルフヘルプ / がん患者 / 抑うつ |
研究開始時の研究の概要 |
うつ病等の精神疾患の併存は、がん患者の療養生活の質を著しく阻害する。患者がワークブック等を用いて行うセルフヘルプによる介入は、シンプルで低コストの心理社会的支援であり、がん患者に向けたプログラム開発が強く求められている。そこで本研究は、うつ病への有効性が示されている行動活性化療法を用いて、がん患者の抑うつ低減のためのセルフヘルププログラムを新たに作成し、有効性を検討することを目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、うつ病への有効性が示されている行動活性化療法を用いたセルフヘルププログラムが、がん患者の抑うつを軽減できるかを検討することである。 具体的には、がん患者の抑うつ低減を目的とした行動活性化療法を用いたセルフヘルププログラムを開発し、プログラムの有効性と安全性を検討する。さらに副次的研究として、セルフヘルププログラムが、がん患者の抑うつを低減するメカニズムについて検討する。 2022年度の目標は、セルフヘルププログラムで用いる資料のブラッシュアップ、および、研究倫理審査書類の準備であった。まず、がん患者の抑うつ低減のための行動活性化療法に関連する先行研究について追加のレビューを実施するとともに、関連学会に参加して、行動活性化療法やセルフヘルププログラム作成に関する情報収集を行なった。その上で、セルフヘルププログラムに必要な各種資料(心理教育に関する資料、ワークシートなど)について改訂を行った。さらに、がん患者やその家族に対して日常的に行動活性化療法を実施している医師および公認心理師に対してプログラム資料のレビューを依頼し、コメントを基に修正版を作成した。また、今後実施予定である第一相試験(前後比較試験)に関する研究計画について、研究倫理審査の書類を作成した。今後は、研究倫理審査を開始し、第一相試験を実施する。さらに、その結果を学会発表および学術雑誌を通して公表していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
セルフヘルププログラム資料の改訂および研究倫理審査の準備は整ったが、予定していた第一相試験の開始には至っていないため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は第一相試験のための研究倫理審査を申請し、プログラムの実現可能性を検討するための第一相試験を開始する。また、結果をまとめ、成果を公表する。
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