研究課題/領域番号 |
21K13732
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 東京未来大学 |
研究代表者 |
大村 美菜子 東京未来大学, こども心理学部, 講師 (10827017)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 化粧行為 / 醜形恐怖心性 / 産後 / 承認欲求 / 自己肯定感 / メンタルヘルス / 産後女性 / 化粧 |
研究開始時の研究の概要 |
出産はアイデンティティを大きく揺るがす重要なライフイベントである。申請者は女性にとって重要なこのライフイベントを,化粧についての態度によってとらえられると考えた。女性にとって化粧は,日常生活の中のごくありふれた行為でありながら,社会的望ましさや自己実現を保つための重要な行為でもある。とくに産後に行う化粧はわずかな時間ながら,自分らしさを確かめるための貴重な機会になっているものと思われる。これまで化粧に関する心理学研究では,化粧行為そのものの効果を評価するものが多かったが,本研究は女性のライフステージという生涯発達的な視点にもとづく化粧行為について検証する点で特徴的である。
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研究実績の概要 |
生涯発達的な視点にもとづき,出産という大きなライフイベントを迎えた産後女性を対象に,化粧行為の動機や過程およびその変化を明らかにするため、まずは予備調査の結果をまとめ研究論文として発表した(2021)。内容は以下のとおりである。産後の出産という大きなライフイベントを迎えた産後女性を対象に,化粧行為とメンタルヘルスとの関連について検討した。具体的には、産後の化粧行為の実態について把握することを第一の目的,化粧行為とメンタルヘルスとの関係について把握することを第二の目的として検討を行った。調査対象者は,20~40 代の産後 1 年以内の経産婦 206 名であった。結果としては,化粧行為にかける時間は産前と比較して産後は減少し,化粧行為の内容についても産後は簡易化していることが確認された。また,産後において化粧行為による満足が自己肯定感を高め,それによって気分の落ち込みが低下することが明らかになった。 上記の結果を基に、産後1年以内の女性を対象にインタビュー調査を行った(2022)。具体的インタビュー調査の内容を基に産後1年以内の経産婦300名および統制群300名の計600名を対象に化粧行動の目的、気持ちの変化などについて大規模調査を行った(2023)。質問内容は、自由記述および下記の調査内容である。【醜形恐怖心性尺度、承認欲求尺度、自己実現尺度】自由記述の結果をもとに現在テキストマイニングで分析を行った結果を論文や書籍としてまとめている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症のため、調査対象者を探すことや分析等に通常よりも時間がかかり、1年延長しているため、当初の予定よりは遅れている。とはいえ、調査結果の分析をはじめ、現在は順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
産後1年以内の経産婦300名および統制群300名の計600名を対象に化粧行動の目的、気持ちの変化などについて大規模調査を行った(2023)。現在は自由記述の結果をもとに現在テキストマイニングで分析を行い論文や書籍としてまとめている。
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