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内受容感覚による音楽の感動のメカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K13752
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分10040:実験心理学関連
研究機関広島大学

研究代表者

前川 亮  広島大学, 脳・こころ・感性科学研究センター, 研究員 (40862173)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード内受容感覚 / 音楽 / 心拍 / 感情 / 認知心理 / fMRI / 感動
研究開始時の研究の概要

感情のメカニズムを内受容感覚の予測符号化により説明するモデルが提案されている。複数の研究者により同様のモデルが提案されており,有力な仮説だと考えられているが,実証的な証拠は少ない。本研究では,音楽聴取課題を用いて内受容感覚と感情の関係を明らかにすることを目的とする。音楽聴取によって生じる感動は,身震いなどの身体的な影響を伴うため,内受容感覚信号によって生じる原始的な感情と近い現象であると考えられる。また,音楽による感動時の脳活動領域は,内受容感覚の関連領域と重なる部分が多い。この研究は,感情の生成モデルの解明につながるとともに,感情疾患への理解に寄与すると考えられる。

研究成果の概要

本研究課題は,音楽により誘発される感動と内受容感覚の関係を検討するものである。内受容感覚は感情制御や感情認識に影響すると考えられていることから,内受容感覚の高い人は音楽ごとの感動の変化に敏感に反応すると考えられる。研究目的を達成するため,心拍知覚に基づいて内受容感覚感度の個人差を計測する手法を検討した。まず,心拍弁別課題について従来手法を改善した方法を開発し,その妥当性の検討を行った。また,測定した内受容感覚と音楽による感動との関連がみられ,内受容感覚感度の個人差が音楽による感動の知覚に影響を与えることが明らかになった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

内受容感覚と感動の関連を調べることで,感情の生成モデルを実証的に検証できる。感情のメカニズムは古くから調べられてきたが,神経生理学的な背景を持ったモデルベースの検討を行うことで,演繹的に感情に伴う現象を予測することができる可能性がある。また,内受容感覚は多くの感情障害とも関連することが示されている。特にうつ病や躁うつ病は感情や意欲の問題のほかに,身体症状がみられることが知られている。本研究はこれらの疾患の発生原因にかかわる内容であり,疾患の原因の理解や治療法の開発への寄与が期待される。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-01-30  

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