研究課題/領域番号 |
21K13755
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 東京大学 (2022-2023) 宮城大学 (2021) |
研究代表者 |
元木 康介 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 講師 (90850438)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 感覚間協応 / 感覚間相互作用 / 味覚 / 消費者行動 / 消費者心理学 / クロスモーダル / 形 / 色 / 栄養素 / 食心理学 / 音声 / 音楽ジャンル / 多感覚知覚 |
研究開始時の研究の概要 |
味覚は五感の一大要素である。味覚は我々の生存に重要な感覚であるだけでなく, 人間の生活に彩りを与える存在である。重要なことに, 味覚は異種感覚と適合する。例えば, 甘味は丸い形や高い音と相性が良い。しかしながら, 味覚と異種感覚が連合するメカニズムは解明されていない。本研究では, 心理・生理実験を通して, 味覚が関連する感覚間連合のメカニズムを明らかにする。
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研究成果の概要 |
味覚は五感の一大要素である。味覚は我々の生存に重要な感覚であるだけでなく, 人間の生活に彩りを与える存在である。重要なことに, 味覚は異種感覚と連合する。例えば, 甘味は丸い形や高い音と相性が良い。しかしながら, 味覚と異種感覚が連合するメカニズムは解明されていなかった。本研究では, 一連の心理実験を通して, 味覚が関連する感覚間連合のメカニズムを明らかにした。特に, 視覚的要素(色, 形)・聴覚的要素(音声)と基本味が連合していることを, 複数のオンライン実験を通して確認した。研究成果は, Food Quality and Preference等の英文査読誌に発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
味覚は五感の一大要素であり, 人間の生活に彩りを与える。人は実際に食品を味わうだけでなく, 視覚や聴覚的な要素を通じて, 食品の味の印象を判断する。例えば, 消費者は食品を購買する際に, ロゴの形(視覚)や商品名(聴覚)から, どのような味がしそうかを評価する。そのため, 実際の味わいだけでなく, 味覚以外の感覚を通じた, 味の印象評価の研究が必要とされる。味の印象が関わる感覚間協応とそのメカニズムを解明することは, 人のこころの理解を深めるだけでなく, 商学・食品科学・デザイン学といった幅広い応用分野に重要な知見を提供できると考えられる。
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