研究課題/領域番号 |
21K13898
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分14020:核融合学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
文 贊鎬 九州大学, 応用力学研究所, 准教授 (50734753)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ボールペンプローブ / 直線磁化装置PANTA / 小型トカマク装置PLATO / ボールペン(BP)プローブ / 磁化プラズマ装置 / 空間電位 / 電子温度 / トカマク / 周辺プラズマ |
研究開始時の研究の概要 |
磁場閉じ込め核融合研究において,周辺プラズマの熱・粒子輸送機構の解明とその抑制は緊急の課題である. 最近,トカマク周辺プラズマの高・低磁場側における乱流揺動及び輸送の特性が大きく異なることをシミュレーション研究で示した. 大型トカマク装置では一般的に高・低磁場側の乱流揺動の同時計測が難しく,これまでミュレーションと理論の予測の詳細な検証が困難であった. そこで本研究では, 小型トカマク装置PLATO (PLAsma Turbulence Observatory) に高時間分解能の温度・電位揺動計測法を確立して, トカマク周辺プラズマの高・低磁場側の乱流輸送の同時評価を実現する.
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研究実績の概要 |
この研究では、ボールペン(BP)プローブ計測法を小型トカマク装置PLATOに適用するため、直線磁化装置PANTAにおいてBPプローブを制作・校正し、プラズマ空間電位と温度の計測を行いました。また、PANTAプラズマの磁場強度、ソースパワー、ガス注入量を変更しながらBPプローブの基本特性を確認し、調整を行いました。一方、BPプローブを用いてPANTAプラズマの半径分布を測定した結果、プラズマ密度が著しく低い周辺領域では、従来のプローブによる測定値の電子温度とは異なる結果が得られました。この結果は、BPプローブのチップやシールドセラミックの直径などの影響を受けたと考えられます。これらの結果を踏まえ、プラズマ乱流による熱流速の空間分布を測定するまめの多チャンネルのBPプローブを設計中です。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
直線装置PANTAでBPプローブの制作とその測定法の確立を行い、さらにPLATOトカマク装置においてプラズマ乱流の熱流束を定量的に測定するため、多チャンネルのBPプローブの製作に必要な図面や材料の準備を完了しました。ただし、小型トカマク装置PLATOに適用するためのプローブ架台やポートの製作は遅れている状況です。
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今後の研究の推進方策 |
これまで得られた直線装置PANTAの実験結果を基づいて多チャンネルBPプローブの調整を行い、プラズマの熱流速分布を同時に評価できるようにする。最終的に小型トカマク装置PLATOに多チャンネルBPプローブを用いた高時間分解能の温度・電位揺動計測法を確立して、その揺動乱流が駆動する熱流・粒子束を定量的に評価すること目指す。
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