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重力波を通じた新物理の探究-データ解析ツールの開発とその応用-

研究課題

研究課題/領域番号 21K13921
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分15010:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する理論
研究機関京都大学

研究代表者

山田 慧生  京都大学, 理学研究科, 特定研究員 (30827118)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2021年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード一般相対論 / 重力波 / データ解析 / リングダウン / 修正重力理論 / ブラックホール / 重力理論 / 暗黒物質
研究開始時の研究の概要

重力波はこれまでの天文・宇宙観測とは異なり,一般相対論的に強く動的な重力場における物理情報を我々にもたらす.実際,2015年の初観測以来,これを用いた新物理の探究が活発化している.
本研究では未検証の物理を考慮して重力波データを解析することで,(1)重力理論として好ましいパラメター領域,(2)小スケールにおける暗黒物質の存在量やその成分,(3)重力波源近傍における第三体の影響と存在率を調査する.

研究実績の概要

本年度は重力理論の好ましいパラメター領域を明らかにする目的のため,重力波データ解析のためのツール作成を行なった.特に,連星ブラックホール合体による重力波における最終段階であるリングダウン期に着目し,その時期の波形が一般相対論を超える理論によって変化した場合にこれを捉えるための検証プログラムを構築した.
この理論検証においては,リングダウン期における重力波形を特徴付ける2つの周波数を一般相対論の予言からずれ得るパラメターとして扱うことで,データから推定されたパラメターが如何に一般相対論と一致しているか,はたまたずれがあるのかを調べた.
作成したプログラムの動作確認はガウシアンノイズの中に理論波形を挿入した擬似データを用いたインジェクションテストで行った.さまざまな質量やその比を持つ擬似データをSXS重力波データベースから取り出したシミュレーション波形を用いて作成した.結果として,一般相対論によって予言される波形を挿入したインジェクションテストでは高い確度で一般相対論の予言値を推定することが出来ており,想定通りの動作・検証が可能であることがわかった.
実際の観測データを用いた理論検証においてはLIGO-Virgoコラボレーションによって観測・公開されている重力波カタログ(GWTC-1, 2.1, 3-confident catalogs)を対象とし,中性子星連星合体と思われる2つのイベントを除いた全てのイベントに対してパラメターサーベイを行うとともに,それらの結果をスタックして一般相対論の理論検証を行なった.結果として,リングダウン期の信号雑音比が十分に高くない現状の観測においても観測データは3σレベルで一般相対論と無矛盾であることが示された.

報告書

(1件)
  • 2021 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Testing ringdown signal with modified templates2022

    • 著者名/発表者名
      Kei Yamada
    • 学会等名
      Innovative Area "Gravitational Wave Physics and Astronomy: Genesis" Group A Winter Camp
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] パラメター化したテンプレートを用いたリングダウン波形の検証2022

    • 著者名/発表者名
      山田慧生
    • 学会等名
      日本物理学会第77回年次大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2022-12-28  

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