研究課題/領域番号 |
21K13961
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分16010:天文学関連
|
研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
小西 美穂子 大分大学, 理工学部, 講師 (30780952)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 太陽系外惑星 / 画像処理 |
研究開始時の研究の概要 |
太陽系外の惑星系の存在が普遍的なものとなった現在、個々の惑星の性質や特徴を詳しく知ることが重要である。そのための手法の一つとして、惑星自身の光を直接検出する撮像観測法が挙げられる。しかし、技術的な困難が多く、撮像での検出例は遠方にある巨大ガス惑星数個のみである。本研究では画像処理に注目する。従来の手法で考慮されていなかった時間変動成分に着目し、データ科学等を用いて、微弱な惑星光を効率的に検出する新たな画像処理手法を開発する。それをアーカイブデータに適用し、未発見の低質量の惑星候補の検出を目指す。
|
研究成果の概要 |
太陽系外惑星の観測手法の1つとして撮像法がある。直接惑星光の情報を得ることができるが、主星近くの暗い惑星を検出することが難しい。そこで、撮像法で取得したデータセットに適用する処理法に着目する。従来のデータ処理法では積極的に活用できていなかった時間軸情報を活用して、暗い惑星の検出可能性をあげることが本研究の目的である。データ科学の手法を基盤としたプログラムを作成し、撮像法で取得された太陽系外惑星観測のデータセットに適用した。その結果、時間変動を効率的に取り出すことで、暗い天体の検出に高い有用性がある可能性を示した。しかし、主星近傍では主星光の低減が十分ではないため、今後改善を進める予定である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、データ科学の手法を天文の画像解析に適用し、太陽系外惑星の検出可能性をあげることを目的としている。本分野のデータ処理を専門とする研究者は非常に少ないため、有用な手法が開発できた際は、世界で使用されることが期待される。また、今後TMTなどの超大型望遠鏡が稼働すると第二の地球の探査が始まる。本研究で開発した手法を適用することが可能であるため、次世代の惑星の調査にも貢献できると期待される。
|