研究課題/領域番号 |
21K14059
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分18020:加工学および生産工学関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
井尻 政孝 東京都立大学, システムデザイン研究科, 助教 (10840374)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | キャビテーション / 赤錆 / 疲労特性 / 耐食性 / 鉄鋼 / 硬度 / 機能性キャビテーション / 次亜塩素酸ナトリウム / キャビテーション加工 / 残留応力 / 不働態皮膜 |
研究開始時の研究の概要 |
近年,自動車産業において電気自動車の普及により車体を軽量化させるために基材として使用される低合金鋼の軽量化が課題とされる.軽量化には鋼材の使用量を減少させるために疲労特性の改善が必要である.また鋼材の耐食性を向上させるための表面処理としては,環境を配慮し,有害な環境汚染物質を排出しない技術が求められている.本研究では低合金鋼表面の耐食性と疲労特性を一度に向上させるために従来にないキャビテーションを利用した表面処理の方法を探求する.
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研究成果の概要 |
さびやすい鋼材は水中に存在する腐食因子でさびが促進する.さびの発生の防止には,メッキ処理や防錆処理前の種々の腐食因子を排除する必要がある.本研究は洗浄で使用されるキャビテーションを利用して,次亜塩素ナトリウム液を加えた機能性キャビテーション(MC-MFC)とMFCで鋼表面の耐食性の改善について検討した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では水中で錆が発生しない鋼材表面を作製するため,機能性キャビテーション(MFC)技術に次亜塩素酸ナトリウム液を加え,耐食性の改善について検討した.MFC処理した表面は大気中に発生するさびの抑制に有効的であるが,長期間を考慮すると赤錆の発生を完全には予防することが困難である.しかし,メッキ処理前の防処理前の処理として,MFC処理は不純物の除去または表面の化合物の形成によりメッキ処理よる保護被膜の密着強度の向上に寄与する可能性を示唆した.
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