研究課題
若手研究
強磁場が着磁可能な超伝導バルク型磁石を界磁子とする超伝導モーターを開発する。特に本研究では、運転時における超伝導バルクの磁化減衰に着目し、その磁化減衰を運用上問題のないほど小さく抑制するための具体的な対策を提案する。本研究で開発する技術は、信頼性の高い超伝導同期モーターのキーテクノロジーとなり、軽量性が最重要視される電気推進式の航空機や空飛ぶ車の実現に貢献する。
本研究では、強磁場が着磁可能な超伝導バルク型磁石を界磁子とする超伝導モーターについて、運転時における超伝導バルクの磁化減衰に着目し、その磁化減衰を抑制する研究開発を実施した。その一環として、台形形状や大きさの異なるコイルの組み合わせ等の新しい超伝導電機子コイルの形状・構造を開発し、またその巻き線手法を確立した。また、超伝導電磁シールド(ダンパーシールド)を試作し、その製作性を確認した。そして、それらの対策案および超伝導モーターの特性等を解析的に評価するための解析式の導出および解析コードの基盤を開発した。
本研究では、運転時における超伝導バルクの磁化減衰に着目し、その磁化減衰を抑制するための具体的な対策を提案した。本研究で開発する技術は、信頼性の高い超伝導同期モーターのキーテクノロジーとなり、軽量性・安全性が重要視される電気推進式の航空機や空飛ぶ車等の実現に貢献する。また、本研究で新しく開発した超伝導電機子コイルは様々な超伝導回転機へ応用可能であり、またその回転機の特性を大幅に向上させる技術となる。研究は、高出力密度の信頼性の高い超伝導モーターの開発に寄与し、それらを活用した電気推進飛行体を達成する。地球環境に優しく豊かな社会、持続可能な社会の実現に貢献し、また学術的にも意義のある研究となった。
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すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 10件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 10件) 備考 (2件)
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