研究課題/領域番号 |
21K14297
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23010:建築構造および材料関連
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研究機関 | 国立研究開発法人建築研究所 |
研究代表者 |
沖 佑典 国立研究開発法人建築研究所, 建築生産研究グループ, 主任研究員 (10805328)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 非構造部材 / 間仕切壁 / 静的実験 / 振動台実験 / 耐震性 / 天井 / 間仕切り壁 / 応力分布 / 支持構造部 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、地震や台風による強風等でみられた脱落被害事例を基に、間仕切壁等の取り付く支持構造部に着目し、建築物における支持構造部の事例調査及び実験・解析を通して、①間仕切壁等の支持構造部における設計・施工の実態を把握し、②支持構造部が間仕切壁等の構造性能に及ぼす影響を考察することを目的とする。 1年目:設計者等へのヒアリングによる支持構造部の実例・課題抽出、解析的検討等による支持構造部の特性が与える影響の考察 2年目:前年に得られた課題による、支持構造部に係る要素実験の計画・実施 3年目:支持構造部及び間仕切壁が一体となった試験体による面外実験、支持構造部に対する設計に資する技術情報の整理等
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研究成果の概要 |
非構造部材である間仕切壁等は、構造躯体に直接支持されるのみならず、支持構造部を介して支持される場合があるが、これまで支持構造部の影響を含む非構造部材の力学性能を検討した例は少ない。本研究課題は、非構造部材として間仕切壁を対象に、支持構造部が間仕切壁自体の力学性能に及ぼす影響を考察することを目的とする。はじめに、標準仕様書、地震被害調査の報告書等から、非構造部材の支持構造部における実例について調査し、検討対象を明確化した。次に、明確化した支持構造部と壁の状況を模擬した実験により、支持構造部である吊り天井の介在の有無が間仕切壁の応答性状に及ぼす影響について検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、上端を天井に支持される壁について応答性状を踏まえた耐震性能を検討するための基礎情報として検討されたものであり、研究成果は建築物の実状を考慮した一例として、日本建築学会の指針等において示されている非構造部材の耐震性の検討方法を補完する技術資料等となることが期待される。以上により成果を普及することで、建築物の総合的な耐震安全性、機能継続性の把握・向上に寄与することが期待される。
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