研究課題/領域番号 |
21K14305
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 福岡県保健環境研究所 (2023) 九州大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
廣瀬 智陽子 福岡県保健環境研究所, その他部局等, 主任技師 (10897656)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 通風換気量 / 非定常都市気流場 / 非定常流体解析 / PIV計測 / 屋外観測 / 通風換気現象 / 非定常換気量 / 数値流体解析 / 粒子画像流速測定法 / 風洞実験 / 通風換気 / 都市乱流境界層 |
研究開始時の研究の概要 |
建物運用における省エネルギー化の気運が高まる現代社会において,自然換気・通風の導入促進を念頭に置いた換気量推定手法の高精度化に対する社会要請は極めて高い.本研究では,微視的かつ静的に取り扱われてきた自然換気現象における都市空間の連続性や空気流体の連動性に着目し,縮小都市模型群内を対象とした数値流体解析と屋外実験を実施する.取得データを詳細に分析することで,周辺建物群や大気擾乱によって励起される都市気流場の非定常性とこれに呼応する換気駆動力としての建物壁面風圧の時空間動特性の解明を目指す.
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研究成果の概要 |
建物運用における省エネルギー化の気運が高まる現代社会において,そのパッシブ性から注目を集める自然換気・通風の導入促進を図る上で,換気量推定手法の高精度化に対する社会要請は極めて高い.本研究においては,微視的かつ静的に取り扱われてきた自然換気現象を都市空間の連続性や空気流体の連動性を考慮したスケール横断的流体現象と捉え直し,縮小都市模型群内を対象とした数値流体解析や風洞実験,屋外観測を実施することで,周辺建物群や大気擾乱によって励起される都市気流場の非定常性とこれに呼応する換気現象の相関関係を調査した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題は,都市幾何形状に依存した様相を呈するとされる都市気流場が建物換気の時空間動特性の形成に寄与しているのではないかといった学術的「問い」を主題とすることで,換気研究において慣習的に援用されてきた微視的で静的な現象理解からの脱却を志向するものある.研究分野間の橋渡しとなる境界領域での知見整備を志向している点において学術的独自性を有するだけでなく,建物運用における省エネルギー化の観点から換気量推定手法の高精度化に対する社会要請が極めて高いことを鑑みると,社会的インパクトもが期待される.
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