研究課題/領域番号 |
21K14310
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
湯淺 かさね 千葉大学, 大学院工学研究院, 助教 (20895601)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 都市型農園 / マネジメント / 公共空間 / 多主体連携 / 高齢者 / 都市住民 / 園芸 / パブリックスペース / 公共施設 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、パブリックスペースをコミュニティガーデンや菜園等といった都市型農園として活用している事例の分析を通し、社会的包摂のまちづくりに寄与するパブリックスペースの農的活用手法を構築するものである。 活用により生まれた小さな“農”の空間が、地域包括ケアや教育、社会的孤立の回避等の社会的包摂につながるプロセス、関連主体の連携体制及び役割分担、空間の特徴を調査分析する。そこから社会的包摂まちづくりに寄与する要素を抽出し、自治体や市民自らがパブリックスペースの農的活用を行う際に参照できる手法として構築する。
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研究成果の概要 |
本研究は、社会的包摂のまちづくりに寄与するパブリックプスペースの農的活用に着目した。 研究の成果は主に以下2点にまとめることができる。まず、主に高齢者が利用する農的空間に関して国内外の事例調査を行い、農的空間への関与の度合いによる多主体の意識の相違、今後の農的活動への参加意向に関する傾向、求める空間の要素、地域連携の取り組みのプロセスと課題について明らかにした。また、今後の都市部における農的空間創出の観点から、都市住民のコミュニティ獲得状況と農的空間に関する需要を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
分野横断的に進めることが求められる社会的包摂のまちづくりに関し、本研究は都市空間的視点およびコミュニティデザイン的視点から検討したものである。 農地ではない小規模な農的空間を多主体連携により作り上げ運営していくプロセスと、主体の意識変化、今後の農的空間展開の可能性について捉えた。社会的包摂のまちづくりを進める際の一つのアプローチとしてパブリックスペースの農的活用を明確に位置づけることにつながるという点で意義を持つものといえる。
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