研究課題/領域番号 |
21K14314
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
長谷川 大輔 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任助教 (00893794)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | 都市内公共交通 / アクセシビリティ / 運行ダイヤ / 時空間ネットワーク / 巡回型輸送サービス / モビリティサービス / 地域公共交通 / MaaS / CASE / トランスポーテーションギャップ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,都市部・地方部に存在する交通不便の解消に対する,交通サービスの多様化・電動化・自動運転化の有効性を定量的に評価する手法の開発を目的とする.そのために, ①都市内移動に対する公共交通の利便性・整備量のバランスからみた公共交通ネットワークの性能評価 ②次世代交通サービスが優位となる都市の空間的な特徴の把握 ③既存・次世代交通サービスのベストミックス分析 を実施する.本研究の成果は,CASE,MaaS時代における地域公共交通網再編の指針になるだけでなく,新型コロナウィルス感染症前後での交通サービスの縮小に起因する,都市内アクセシビリティ低下の影響を把握できるという点でも貢献が期待される.
|
研究成果の概要 |
1.時刻表データ,平均移動速度と移動時間割合から市区町村の相対的な評価を行い,東京周辺の自治体においても速達性の低い地域,ダイヤ接続の悪い地域が存在すること,コロナ禍の減便の実態および住民の利便性への影響を分析し,人流の集中とのミスマッチがあることを示した. 2:シェアサイクルやキックボードといった短距離交通の利用ポテンシャルが高くなる地域であることが考えられる範囲として,人流データを活用した駅周辺の徒歩軌跡ラインを作成し,駅徒歩圏の実測を行なった. 3:乗降場所へのアクセス移動の有無,路線・運行ダイヤの有無といった運行形式の異なる複数の交通サービスを数理モデルによって分析した.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的・社会的意義としては,第一にダイヤ情報を活用した大規模時空間ネットワークの構築方法とそれを用いた時空間分析手法を確立したことにある.これは現在発生している社会課題である公共交通の減便の実態を正確に評価することが可能である.第二に人流データを用いた駅・方向別徒歩圏の実測方法を提案したことにある.多くの人流が集まる鉄道駅の徒歩圏の絶対量・分布の広がりはマイクロモビリティの活用分析だけでなく,不動産価格や犯罪抑制への影響などの様々な発展が考えられる.第三に交通手段優位性評価のための数理モデルを提案し,人口密度・移動距離からみる,マイクロモビリティの優位性が現れる基礎的条件を示した.
|