研究課題/領域番号 |
21K14317
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
佐藤 泰 名古屋市立大学, 大学院芸術工学研究科, 講師 (00780488)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ワークプレイス / 共創 / リモートワーク / ハイブリッドワーク / コミュニケーション / 情報共有 |
研究開始時の研究の概要 |
新型コロナウィルスの流行によってより離散的に、多様になっていくと考えられるこれからの働く場/働き方を検討する上で、また、イノベーションにつながる社外との「共創」に必要な要件を整理する上で、ワーカー同士のコミュニケーションの場を検討することは重要である。 本申請では、認知科学や生態心理学の視点からの行動観察や、オフィス内の「文脈や空気感(暗黙の了解や利用のルール)」についての実証的な調査を実施する。そしてそれらの知見を踏まえ、実空間における物理的環境および運用面への介入を行なうことで、その改善効果を検証し、離散する働き方時代における社内外のコミュニケーション環境を提案する。
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研究成果の概要 |
本研究では、オフィス出社とリモートワークのハイブリッドスタイルでも生産性を維持・向上するためのコミュニケーションデザインを検討するため、認知科学および組織心理学的な観点を踏まえて調査を行なった。この結果、居住環境や個人属性の違いによる在宅ワークやワーケーション的な働き方の評価の差異、プロジェクト業務を対面とリモートのハイブリッドで進める上での課題などが明らかになった。また、認知科学分野の相互行為分析の手法を援用することで、創発的なコミュニケーションの促進に資する知見も得た。これらを踏まえて実オフィスの提案につなげたことは、新たなワークプレイスのあり方を再定義する上で有益な実践であったと考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新たなアイディアを創出するための「共創」が重視されるようになってきた中で、コロナ禍を経てオフィス出社とリモートワークを組み合わせるハイブリッドなワークスタイルが一般的となった。本研究によって、従来の対面コミュニケーションを前提としたワークスタイルにおいて考えられてこなかった「離散的な働き方」の中で生産性を発揮するための知見が得られたことは、社会的意義が高い。また学術的にも、オフィス空間のあり方を考える上で、認知科学および組織心理学の観点を踏まえて検討した点で、従来の建築学の枠組みを拡大する取り組みとして価値が高いと考える。
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