研究課題/領域番号 |
21K14325
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
方 ガイ 早稲田大学, 理工学術院, その他(招聘研究員) (70897024)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 江南地域 / 三遠理論 / 空間構成 / 空間修辞 / 構造主義 / 山水画 / 要素空間法 / 庭園系譜 / 形態構造 / 単景 / 研究フレームワーク / 空間構造 / 組景手法 / 空間概念 / 修辞 / 三遠 / 庭園 / 構成 |
研究開始時の研究の概要 |
日本及び中国における庭園の空間設計は同じ文脈の中に属しており、それらは山水画の影響を強く受けたものである。しかし、伝統的な山水画や園芸活動に関する現在の研究は、空間構造の創造と表現は伝統的な山水画と造園の核心・キーワードであるが、この視点を交えた議論は極めて少ない。 本研究は日中における庭園と山水画を研究対象とし、伝統的な山水画と庭園の空間分析を修辞という概念を用いて行うものである。日中における庭園と伝統的な山水画の構成における思考と意匠を分析・解釈することで、伝統的な空間設計の研究手法を拡大発展させることを目的とする。
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研究成果の概要 |
同じ時代の蘇州と京都を中心に、日本関西地方や中国江南地方で遺構及び文献調査を行い、伝統的な山水画と庭園の実例の物理的構成と相関関係を統計的手法で分析した。伝統的な山水画と庭園の実例の空間構成要素を得て、空間の修辞技法の基本単位として、空間構成要素の解析に基づき、伝統的な山水画と庭園の空間構造を定量的に計算・解析し、その空間構造特性を要約した。 空間的な修辞手法と空間概念の比較分析を通じて、異なるレベルの伝統的な山水画と庭園の間で空間的な修辞タイプの可能な違いを体系的に解明した。日本と中国庭園の違いや相関関係をまとめ、歴史的資料に照らし合わせて両者の間に存在しうるその脈流を解釈した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1930年代以降、東洋園芸に関する現代の学術的な議論は、ほぼ1世紀に渡って続いている。本研究では、先行研究と現状の研究状況を踏まえ、日本と中国の造園を全体として捉え、庭園の概念と伝統的な山水画の空間表現に焦点を当てている。 その意義は以下の三点に大別される:A.地理的観点を打ち破り、東洋造園を継続的な進化をする研究対象として扱い、分析及び解釈を進める。B. 言語学的な「修辞」という概念の導入により、伝統的な風景画や庭園の空間分析をより深い構造レベルで統合する。C.今回の研究で収集した資料と日中庭園の調査結果については、今後の研究に資するためにデータベース化し保存している。
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