研究課題/領域番号 |
21K14392
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
北村 尊義 香川大学, 創造工学部, 准教授 (20757637)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 避難誘導 / ショートカット / スマートウォッチ / 避難経路 / 道路外 / 通行可否 / 避難時の判断 / 狭小画面 / 旅行者の避難誘導支援 / 狭小ディスプレイ上での情報提示 / 津波 / 災害時 / モチベーションマネジメント / ドラマツルギー / 病院スタッフ / 避難支援 / ナビゲーション / ショートカット支援 |
研究開始時の研究の概要 |
見知らぬ土地で津波などの大規模な災害が発生し,避難所まで一刻も早く避難しなければならないときに,周囲に頼れる人や案内標識が存在しない場合にはスマートフォンやスマートウォッチなどの携帯情報端末を頼ることになる.本研究では,一刻も早い避難が求められるのにも関わらず駐車場や田畑などの道路外を通行する避難支援の検討が,情報端末を用いた避難経路案内支援システム研究で深くなされていないことに着目し,スマートウォッチを用いた道路外での避難誘導の情報提供手法にどのような要件が存在するのかを研究する.
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研究成果の概要 |
本研究は災害などの非常時におけるスマートウォッチを用いた道路外のルートの通行可否判断を支援するための情報提示について検討するものである。実験調査では、高松市中心部を対象(想定される最大の津波は5m)を対象に、駐車場、寺社仏閣、公園での通行可否判断としてどのような要素が存在しうるのかを実験を繰り返すことで探求した。また、その成果を国内学会、国際会議で議論し、考察を深めた。今後は本研究で得られた知見をベースに、これまで災害被害が軽微であると認識されている地域を中心に災害時の避難誘導研究を進める予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、避難誘導でこれまで対象とされてこなかった道路外のショートカット避難を主軸にしたという点において、学術的にも社会的にも意義があると考えられる。道路外を通行することは、結果的に通り抜けできない場合や、通り抜けることができたとしても出口がわからない場合もあるために基本的には推奨されない。しかし、津波のように一刻を争う避難が必要な場合は、道路外の通行の検討も必要である。本研究成果により、そのように捉えられるルートにおける避難誘導表示の設置の検討などの議論が活発になることが期待される。
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