研究課題/領域番号 |
21K14448
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分26060:金属生産および資源生産関連
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研究機関 | 地方独立行政法人京都市産業技術研究所 |
研究代表者 |
塩見 昌平 地方独立行政法人京都市産業技術研究所, 京都市産業技術研究所, 主席研究員 (10745194)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 金属ナノ粒子 / 格子欠陥 / 液相還元法 / 電気化学 / Cuナノ粒子 / 欠陥 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,液相還元法により生成する金属ナノ粒子を対象に,金属ナノ粒子の新たな物性制御指針の構築を目的として,ナノ粒子材料特性の支配因子である欠陥の制御を行う。溶液中でのナノ粒子の核生成,成長挙動が欠陥の導入に及ぼす影響について電気化学的な観点から考察し,金属ナノ粒子析出プロセスにおける欠陥導入の基本原理を解明する。
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研究成果の概要 |
本研究では、液相還元法により生成する金属ナノ粒子、特にCuナノ粒子を対象に、ナノ粒子の新たな物性制御指針の構築を目的として、材料特性の支配因子である格子欠陥の制御に着手した。溶液中に不純物を添加することによりナノ粒子中に欠陥が導入される事象に着目し、溶液中でのナノ粒子の核生成、成長挙動が欠陥導入に及ぼす影響について電気化学的な観点から考察し、Cuナノ粒子中の欠陥および粒径を同時制御するためのプロセス設計指針を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、液相還元法により合成される金属ナノ粒子について、反応浴中に不純物を添加することによる簡便なナノ粒子中の欠陥制御手法を確立するとともに、不純物添加がナノ粒子析出プロセスに及ぼす影響について、電気化学に依拠して考察した。本成果により、たとえば同じ粒径を有していながら内部の欠陥状態が異なるようなナノ粒子を合成することが可能となり、ナノ材料の実用化に向けた新たな物性制御指針を提示できた。また、欠陥を含むナノ粒子の反応性や安定性を熱力学的に評価するための基礎検討にも着手しており、今後の金属ナノ材料研究のさらなる展開に寄与するものである。
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