研究課題/領域番号 |
21K14512
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分28050:ナノマイクロシステム関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
岡 智絵美 名古屋大学, 工学研究科, 助教 (70823285)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 磁性ナノ粒子 / 磁気発熱 / がん磁気温熱療法 / 粒子間距離 / シリカ被覆 / 温熱療法 / アクチュエータ / マイクロバルブ / マイクロシステム |
研究開始時の研究の概要 |
磁性ナノ粒子は交流磁場中で発熱する特性を有しており,この発熱特性はがん温熱療法,ドラッグデリバリー,マイクロシステム遠隔駆動へ応用可能である.磁性ナノ粒子の発熱特性応用では,実際の発熱量を予測した粒子設計が重要となるが,発熱量を正確に予測する式はまだない.そこで本研究では,理論式では考慮されていない磁性ナノ粒子間距離および磁気的相互作用の大きさが,発熱量にどのような影響を及ぼすのかを解明し,理論式を補正した実験式の導出と,その応用を目指す.
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研究成果の概要 |
磁性ナノ粒子は交流磁場中で発熱する特性を有しており,がん磁気温熱療法,ドラッグデリバリー,マイクロシステム遠隔駆動への応用が期待されている.磁性ナノ粒子の発熱特性応用では,磁性ナノ粒子の発熱を正確に制御することが重要である.しかし,実在する磁性ナノ粒子の発熱量を正確に予測する方法はまだない.そこで本研究では,磁性ナノ粒子の発熱量を算出可能な実験式導出とその応用を着想した.そして,磁性ナノ粒子間磁気的相互作用の大きさを用いて,発熱量理論式を補正することで,実験式を導出できる可能性を見出した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
磁性ナノ粒子間磁気的相互作用の大きさが,磁性ナノ粒子の交流磁場下における発熱に影響を及ぼすことは,シミュレーションを用いた研究などで報告されているが,実験的にそれを明らかにした例はほとんどない.また,本研究の成果は,磁性ナノ粒子の発熱量予測に貢献する成果であり,将来的に磁性ナノ粒子を用いたがん治療やマイクロデバイス開発の促進に繋がるものである.
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