研究課題/領域番号 |
21K14606
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分33010:構造有機化学および物理有機化学関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
山門 陵平 山形大学, 大学院有機材料システム研究科, 助教 (90735549)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | インターロック分子 / 電荷移動錯体 / π共役系分子 / CT錯体 / 強誘電体材料 / 有機強誘電体材料 / インターロック構造 |
研究開始時の研究の概要 |
近年の情報通信社会の発展に対応するべく、強誘電体の技術革新が求められている。本研究課題では、有機強誘電体材料の一つである電荷移動(CT)錯体型強誘電体に着目し、CT錯体にインターロック構造を導入することで、安定な結晶の作製およびキュリー温度の上昇を目指す。また、インターロック構造の協働的な運動性を利用し、強誘電性材料の低電圧変換、高速応答の実現にも挑戦する。 本研究では、「分子配列の制御」と「安定な集合体の構築」の両立が可能な独創的かつ挑戦的な分子設計により、さまざまな材料構築を可能にする革新的手法を確立する。
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研究成果の概要 |
本研究において、電子豊富なドナー性π電子系と、電子不足なアクセプター性π電子系を導入したインターロック型分子の合成に成功した。得られたインターロック型分子は、π電子系が積層した立体構造をとっており、効率的な分子内電荷移動錯体の形成を確認した。また、1H型ケトインダゾールの温和な条件下での合成手法についても見出すことに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、インターロック構造における、分子の運動性に自由度を残した適度な束縛に着目し、「分子配列の制御」と「安定な集合体の構築」の両立がを目指した独創的かつ挑戦的な研究である。さらに、さまざまな有機合成反応の過程において、興味深いリン光特性を示すケトインダゾール誘導体の合成方法を確立することに成功し、有機エレクトロニクス材料開発にも大きく貢献するものである。
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