研究課題/領域番号 |
21K14635
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分33020:有機合成化学関連
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研究機関 | 分子科学研究所 |
研究代表者 |
奥村 慎太郎 分子科学研究所, 生命・錯体分子科学研究領域, 助教 (00871378)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 極性転換 / カルボニル化合物 / 光酸化還元触媒 / 二酸化炭素 / カルビノールアニオン / ホモエノラートアニオン / α-ヒドロキシカルボアニオン |
研究開始時の研究の概要 |
カルボニル化合物を求核的に極性転換できれば、直接は反応しない求電子剤との分子変換が実現できる。本研究では、光酸化還元触媒を用いて、カルボニル化合物を2電子還元することで、求核的なα-ヒドロキシカルボアニオンに極性転換する新たな手法の開発を目指す。本手法を用いて、芳香族カルボニル化合物の二酸化炭素や他のカルボニル化合物への付加反応の開発に取り組む。
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研究成果の概要 |
カルボニル化合物は今日の分子変換の中心的役割を担っており、求電子剤として用いられてきた。本研究では、光触媒と還元剤を用いることで、求電子的なカルボニル化合物を還元し、求核的に変換することに成功した。本手法によって、カルボニル化合物と、通常は反応しない二酸化炭素・電子豊富カルボニル化合物・電子不足オレフィンなどの様々な求電子剤との分子変換を達成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カルボニル化合物の反応は今日の分子変換の中核をなしているが、これらは求電子的なカルボニルへの求核剤の付加反応であり、カルボニル化合物は求電子剤として用いられてきた。本研究において、カルボニル化合物が正反対の求核的な反応性を示す手法を開発したことは学術的な意義がある。本手法によって、カルボニル化合物を求核剤として、多様な求電子剤との直接カップリング反応への展開が期待できる。
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