研究課題/領域番号 |
21K14647
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分34010:無機・錯体化学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
服部 伸吾 横浜市立大学, 理学部, 助教 (90846726)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 白金(II)錯体 / タンパク質 / 二酸化炭素 / 一重項酸素 / 光毒性 / 超分子キラリティ / ベイポクロミズム / 発光 / 酒石酸 / 準安定状態 / キラリティ / 外部刺激 / 金属錯体 / 高調波光散乱 |
研究開始時の研究の概要 |
外部刺激を用いたキラリティ制御は、生命のホモキラリティ起源の解明、不斉合成法開発の両観点から興味深い。しかし、外部刺激を用いたキラリティ制御に関する研究例は限られており、現状では、どの分子で、どのようにキラリティが形成され、他の分子へキラル転写可能かは未だ不明な点が多い。 本研究では、①どのようにキラリティが形成され、②どの分子でキラル合成が可能であり、③キラル転写可能かを明らかとし、外部刺激を用いたキラル反応化学を開拓することを目的とし、①外部刺激によるキラル誘起機構の解明、②外部刺激によるキラル合成の新規系の開拓、③外部刺激により生成されるキラル場を用いたキラル転写法の開発を行う。
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研究実績の概要 |
1.キラル白金(II)錯体の光反応:カチオン性白金(II)錯体を合成し、その一重項酸素性能、細胞毒性・光毒性を調査した。カチオン性白金(II)錯体はヒト臍帯静脈内皮細胞に拡散によって取り込まれ、ヒト臍帯静脈内皮細胞において光毒性を示すことが明らかとなった。同様にタンパク質と結合したカチオン性キラル白金(II)錯体を合成し、その一重項酸素生成能、細胞毒性・光毒性を調査した。タンパク質と結合したカチオン性キラル白金(II)錯体はヒト臍帯静脈内皮細胞にエンドサイトーシスによって取り込まれることが明らかとなった。本成果は現在論文投稿中である。また、アミノ酸を導入したキラルカチオン性白金(II)錯体を合成し、その分光学的性質を調査した。水溶液中でpHによって発光色が変化することが明らかとなった。 2.準安定状態を有する白金(II)錯体の発見:白金(II)錯体の結晶多形を見出した。準安定状態では固体色・発光色が赤色、安定状態では固体色・発光色が黄色であることが明らかとなった。単結晶X線構造解析により、安定状態の結晶構造が新たに明らかとなった。本成果はInorganic Chemistryに掲載された。 3.二酸化炭素によって誘起される白金(II)錯体の自己集合:水溶性白金(II)錯体を合成した。この白金(II)錯体は、水溶液中で二酸化炭素ガスと選択的に反応して会合体を形成することが明らかとなった。また、吸収スペクトルの時間変化の特異値分解と速度論解析により、水溶液中で白金(II)錯体が少なくとも32量体以上であることが示唆された。本成果はChemSusChemに掲載された。 4.白金(II)錯体会合体の分光学的性質:白金(II)錯体会合体の分光学的性質に関する内容を国際会議にて招待講演を行った。
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