研究課題/領域番号 |
21K14749
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分37030:ケミカルバイオロジー関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
岡村 秀紀 東北大学, 多元物質科学研究所, 助教 (60832293)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 光反応 / 光薬理学 / ケミカルバイオロジー / 光化学 / 含窒素芳香環 / フェナントリジン / 環化反応 / 分子内環化反応 / 生体内合成化学 / 含窒素芳香族化合物 |
研究開始時の研究の概要 |
生物活性物質の生体内活性を時空間制御できる光分子操作技術は、動的な生命現象の解明や高精度な治療を実現可能な方法論として大きな注目を集めている。しかし、生体応用可能な光化学反応は極めて限られており、幅広い分子の光操作を可能とする光反応の開発は重要な研究課題である。そこで本研究では、光分子操作における新たな基盤技術として、化合物の生体内構築を可能とする新規光環化反応の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
特定の化学反応を任意の場所とタイミングで引き起こす手法は、生命現象の解明や副作用の少ない薬物療法への応用が期待される。このような方法論の一つとして、光化学反応の利用があげられるが、生体応用可能な光反応は現状限られている。そこで本研究では、o-ニトロベンジル基の特異な光反応性に着目し、薬物分子に含まれる含窒素芳香環を与える新規分子内光環化反応の開発に成功した。本光反応の詳細な反応機構の解明を達成したほか、細胞レベルにおける光反応の進行を確認することにも成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、汎用的な光感受性基であるo-ニトロベンジル基の新たな光反応性を明らかにした点において、学術的意義は大きい。さらに、本研究で開発した新規光環化反応は、従来法では困難であった薬物分子の光制御を可能とし得ることから、ケミカルバイオロジー研究や創薬研究の加速につながると期待される。
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