研究課題/領域番号 |
21K14768
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38020:応用微生物学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
YANG CHONGYANG 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任助教 (50882411)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 複合微生物 / ナフタレン分解 / マイクロフルイディクス / PAH-degrading / micro-space culture / Bioremediation / 多環芳香族炭化水素分解細菌 / 相互作用 / 機能解析 |
研究開始時の研究の概要 |
微生物の働きを利用した環境浄化技術であるバイオレメディエーションは、低コストかつ低環境負荷であることから実際の汚染現場で利用されている。土壌汚染現場のバイオレメディエーションにおいて、高分解活性を示す複合微生物系の活性を維持しつつ簡単な培養管理を実現するためには微生物間の相互作用を正確に把握する必要がある。マイクロフルイディクスとはミクロンレベルの微量液体を扱う技術である。本研究ではマイクロフルイディクス技術を応用することで、新規微生物分離培養法を確立し、複合微生物系に存在する相互作用を網羅的に検出し解析することを目的とする。
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研究成果の概要 |
微生物の相互作用は、強力な複合微生物系の構築に貢献し、効率的かつ制御可能な生物修復を実現するのに役立ちます。したがって、微生物菌叢の相互作用を解明することは重要です。しかし、環境中には培養が難しい微生物や複雑な微生物相互作用が存在し、伝統的な培養法では多様な天然菌叢を得ることが困難です。この研究では、微小空間システムであるマイクロデバイスとマイクロドロップを構築し、環境サンプルから微生物を培養・スクリーニングことができた。ナフタレンを単一の炭源として培養した結果、多様なナフタレン分解菌叢をもらえた。同時に、異なる菌叢のナフタレン分解能力を評価し、菌叢中の微生物の組成成分も分析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、マイクロフルイディクス技術を利用して多様な複合微生物系を獲得し、複雑な微生物系内の微生物間相互作用を包括的に検出した点にある。この研究は従来の分離培養法の制約を克服し、自然環境から収集した様々な組み合わせの微生物を培養することができことから、特定の機能を持つ微生物を効率的に探索するための手段として有効であり、新たな生物資源の創造に寄与し、環境保全や農作物生産拡大など幅広い領域での技術革新に貢献することが期待された。
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