研究課題/領域番号 |
21K14772
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38020:応用微生物学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
渡邉 研志 広島大学, 統合生命科学研究科(先), 特任助教 (60781242)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 発酵生産 / 脂質 / 中鎖脂肪酸 / MCTオイル / 脂質生産 / ゲノム育種 / オーランチオキトリウム属 |
研究開始時の研究の概要 |
健康食品、化粧品およびバイオ燃料の原料として有用であるが、これまでに実用に足る発酵生産技術が確立されていない中鎖脂肪酸含有脂質について、油糧微生物オーランチオキトリウム属を用いた発酵技術を確立する。オーランチオキトリウム属は主に長鎖脂肪酸を蓄積するため、その生合成酵素(FAS)の生成物特異性およびFASから脂肪酸を遊離させるチオエステラーゼの基質特異性をそれぞれ改変して中鎖脂肪酸含有脂質を蓄積するオーランチオキトリウム株を作出する。
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研究成果の概要 |
海洋性真核微生物ラビリンチュラ類Aurantiochytrium属による中鎖脂肪酸の生産を試みた。同属微生物のゲノム情報中より見つかった、脂肪酸のβ酸化に関連するアシルCoAオキシダーゼの遺伝子を破壊したところ、これらのアシルCoAオキシダーゼは脂肪酸の炭素鎖長に対する特異性は有さない可能性が示唆された。また、ゲノム中にコードされている46個のチオエステラーゼ様遺伝子を既報のチオエステラーゼとの配列比較によって分類したところ、中鎖脂肪酸の遊離に寄与することが報告されているTesBと高いアミノ酸相同性を示すタンパク質をコードした遺伝子を発見し、同遺伝子の機能について引き続き解析している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多様な分野で需要が高まっている中鎖脂肪酸含有脂質を、気候や地理的条件によらず安定生産できる、油糧微生物による発酵生産を試みた。油糧微生物オーランチオキトリウム属の脂質代謝における脂肪酸鎖長に対する特異性について解析を行い、中鎖脂肪酸生産に向けた代謝改変を行うために有用な知見が得られた。
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