研究課題/領域番号 |
21K14813
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
SULTANA HALIMA 東北大学, スマート・エイジング学際重点研究センター, 助教 (50866837)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | Vitamin K / Bile acid metabolism / PXR / Bile metabolism / PXR(pregnane X receptor) / メナキノン-4 / 胆汁代謝 |
研究開始時の研究の概要 |
ビタミンK2(VK2)のひとつであるメナキノン-4は核内受容体PXRのリガンドとして働き、胆汁酸代謝関連遺伝子の発現を制御する。我々はヒト型PXRマウスにVK欠乏食を与えると、肝臓での胆汁酸代謝関連タンパク質の発現量が変化し、肝胆汁酸濃度の上昇を見出した。従来、胆汁うっ滞など肝疾患患者では胆汁の分泌不全によりVKを含む脂溶性物質の吸収が低下して、VK欠乏症を起こすことが知られているが、我々の知見から考えると、VK欠乏による胆汁うっ滞がに肝障害を加速度的に増悪させる可能性がある。本研究では、VKのPXRを介した胆汁酸代謝調節の機構を明確にして、VKの新たな役割として肝疾患予防作用を提唱する。
|
研究成果の概要 |
今回の研究の目的は、ビタミンKがヒトPXRを介して胆汁酸(BA)代謝に及ぼすメカニズムを明らかにすることであった。その結果、コール酸(CA)を1週間または2週間投与すると、hPXR雌マウスの肝臓に障害が起こることを発見した。ALP値は有意に増加しなかったが、ALT、LAP、AST、総ビリルビン、BA値はCA処理により血清中で有意に増加した。さらに、MK-4処理は、これらのマウスのALT、AST、LAP、および総BAの血清レベルを低下させる傾向がある。これらのCA処理マウスにおいて、BA関連遺伝子の発現に対するMK-4処理の有意な効果は見いだせなかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
It was found that VK defficiency is commonly observed in cholestatic liver disease. However,the mechanism of the effect of VK on cholestasis-related liver disease is not revealed yet. This research could reveal the validation of VK treatment on cholestatic liver disease.
|