研究課題/領域番号 |
21K14837
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分39010:遺伝育種科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
中野 友貴 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 中日本農業研究センター, 研究員 (40884979)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 根系構造 / 根伸長角度 / 湿害 / オオムギ / 湿害耐性 / 低酸素耐性 / 遺伝子多型 / 根角度 / ナチュラルバリエーション |
研究開始時の研究の概要 |
日本国内のオオムギ栽培のほとんどは排水性が低い水田転換畑で行われており、湿害による根の生育不良がオオムギ生産の大きな減収要因となっている。元来耐湿性が低いオオムギの湿害耐性を向上させるためには、根系を浅くし土壌下層の過湿環境を物理的に回避させるアプローチが有効であると考える。そこで本研究では、オオムギの品種間差異を利用して根の伸長角度を制御する遺伝要因を同定し、浅根性と湿害耐性の関連について明らかにする。
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研究成果の概要 |
国内のオオムギ栽培のほとんどは排水性が悪い水田転換畑で行われており、湿害による生育阻害が収量低下の重要な要因となっている。本研究ではオオムギの根の生育角度を浅くすることによる湿害の物理的な回避を目標とし、イネで同定された根伸長角度制御遺伝子OsDRO1およびOsqSOR1のオオムギにおける相同遺伝子HvDRO1およびHvqSOR1を同定し、その遺伝子多型が根伸長角度の品種間差異と関連していることを明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
根の構造が植物の環境適応に重要な枠割を果たすことは示唆されてきたが、目視での観察が難しいことからこれまでの育種過程において根を対象とした選抜はほとんど行われてきていない。本研究で明らかとした大麦の根の角度を制御する遺伝子とその遺伝子多型の情報を用いればDNAマーカーを開発することができるため、目視での観察を行うことなく目的の根の形態を持つ品種の選抜を行うことが可能になる。
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