研究課題/領域番号 |
21K14899
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分40030:水圏生産科学関連
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研究機関 | 東北大学 (2022) 京都大学 (2021) |
研究代表者 |
村上 弘章 東北大学, 農学研究科, 助教 (60880721)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 環境DNA / マアジ / カタクチイワシ / 魚類生態学 / 魚類多様性 / 水産資源 / 分布推定 / リアルタイム定量PCR / 資源量推定 / 魚類生態 / メタバーコーディング / 多様性 / 海産魚 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、環境DNAが生態調査に活用されているが、海域では物理化学的な要因が環境DNAの動態に複雑に影響すると考えられ、応用例は少ない。本研究では、マアジとカタクチイワシの舞鶴湾における環境DNA濃度をミトコンドリアの短鎖・長鎖・核DNA領域という3種類のDNAマーカーを用いて定量し、魚群探知機で推定される分布と比較することで、従来よりも精度の高い分布・生物量の推定調査手法を確立する。また、湾内に生息する全魚種を対象に環境DNA濃度を定量し、その量的変化と分布の季節変化を明らかにすることで、沿岸性魚類の年間を通した生息場の移動や生物量の変化を推定する。
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研究成果の概要 |
舞鶴湾に400 m間隔に設置された100定点それぞれの表層・中層・底層からの環境DNAサンプルを用いて、マアジとカタクチイワシのミトコンドリアの短鎖、長鎖、核領域(ITS1)の3つのマーカーそれぞれに関して、リアルタイム定量PCRを行った。 マアジの短鎖eDNA濃度は、西湾では表層、東湾では底層が高く、カタクチイワシでは、全湾において表層が多かった。これらの特徴的な鉛直分布は、魚群探知機で推定される両種のそれとよく一致した。また、東湾のみのデータとを比較すると魚群探知機と正の相関を示した。さらに、eDNAを検出するマーカーの違いによって、分布や濃度の違いが全く異なることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水産資源の持続的な利用のためには、その資源量や分布を正確に把握することが不可欠である。環境DNAは、従来の手法に比べ低労力で、環境にやさしい手法である。 本研究では、マアジとカタクチイワシという水産重要種の湾内の鉛直分布を本手法で推定できることを明らかにし、また水平方向の分布も市場のノイズや魚の生態を考慮した上で行うことの重要性を示した。今後、本手法を持ちいた水産資源の詳細な分布の解明やその資源量の推定において、その有効性と課題点を検証することができた。
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