研究課題/領域番号 |
21K14954
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分41050:環境農学関連
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研究機関 | 秋田県立大学 |
研究代表者 |
野田 龍 秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 准教授 (00626955)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | ツキノワグマ / トウガラシ / 忌避 / 暴露試験 / 動物実験 / 飼育 / 野生 / 侵入防止柵 / 獣害 |
研究開始時の研究の概要 |
クマによる人身被害、農作物被害を防止する対策法の一つとして開発されたクマ避け杭は、侵入防止用の柵として利用することが可能である。本研究ではクマ避け杭に用いる混合液がクマへの忌避に必要な含有量の閾値を明らかにする。また、実現場での有効性を検証するとともに、混合液を含浸させた木栓内の成分含有量の経時変化を特定し、忌避効果の持続期間を掲示する。
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研究成果の概要 |
ツキノワグマに対して忌避効果のあるクマ避け杭について、その忌避成分の特定と経時変化を評価したところ、辛み成分としてカプサイシンとジヒドロカプサイシンの2種類が存在することが分かった。また、木栓に染み込ませた忌避成分は、時間の経過とともに減少していき、一定期間経過後はほぼ一定になることが分かった。 クマ避け杭を用いてクマ侵入防止柵を作成し、クマによる被害が確認されている果樹園に設置したところ、設置後はクマが現れることはなく、被害はゼロとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本では2004年に全国各地でクマの大量出没が大きな社会問題となって以降、クマの人里への出没が常態化している。それに伴い、全国で毎年100名以上の人が死亡もしくは負傷している。本対策方法は設置場所に制限なく、クマ被害への効果的な対策法の一つとして提供できるものである。また、忌避成分を特定したことで、その成分を人工精製することができれば、野生鳥獣類を寄せ付けたくないモノや構造物に付加・添加することも可能となり得るものである。
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