研究課題/領域番号 |
21K14958
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42010:動物生産科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
島元 紗希 新潟大学, 自然科学系, 助教 (90875395)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 骨格筋タンパク質代謝 / 肉用鶏 / メタボロミクス / 食肉品質 / 鶏肉品質 / タンパク質分解 / 初期成長 / 肉質 / メタボローム解析 / 品質評価 / 鶏肉 / 品質 |
研究開始時の研究の概要 |
家畜の生産現場では、個体の遺伝的能力や飼養環境により家畜の成長速度や乳肉卵などの生産能力に個体差が生じることは周知の事実であるが、それと比較して畜産物の品質、美味しさのばらつきについての研究は十分に行われているとは言えない。 申請者は、家畜・家禽の初期成長期の成長速度の差が、食肉の品質のばらつきを生じさせる原因となり得るかを調べ、その作用機序の解明および品質のばらつきの改善を試みる。
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研究成果の概要 |
本研究課題は、家禽の初期成長期の成長速度の差が、食肉の品質のばらつきを生じさせる原因となり得るかを調べ、その作用機序の解明および品質のばらつきの改善を試みた。1日齢から5日齢までの増体量を以て下位20%を遅発育区、上位20%を急速発育区として選抜し、出荷体重になるまで飼育し、むね肉を採取し分析に供した。本研究の成果より、初期成長期に生じた成長速度の個体差は出荷後の食肉のドリップロスや呈味性に影響を与えることが示唆された。その要因としては成長速度とタンパク質および脂質の異化によって生じる代謝物との相関が示されたことから、これらの代謝の違いが要因と考えらえた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで家畜の成長と生産能力の個体差が重要視されていたものの、「成長と鶏肉の品質の個体差の関連」を調べた例はほとんどなかったが、本研究結果により、初期成長速度の異なる2群間において、実際に食肉品質に直結するリン脂質の代謝産物や遊離アミノ酸含量に差があ理、水分損失や呈味に影響することを見出した。初期成長期の成長速度と出荷時の鶏肉の肉質との関連性を調べるというアプローチにより、初期成長期で出荷時の肉質のばらつきが予想することができ、早期に飼養管理方法の改善に取り組むことができる。また、成長と品質の個体差に関連性が認められると、生産性と品質の斉一性の向上が可能となる。
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