研究課題/領域番号 |
21K14971
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
房 知輝 山形大学, 医学部, 助教 (90878141)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | がん / 分岐鎖アミノ酸 / 代謝 / 放射線療法 / 中性アミノ酸 / 放射線 / エネルギー代謝 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者は中性アミノ酸輸送体LAT1阻害ががん放射線増感効果をもたらす結果を得たことから、放射線照射が中性アミノ酸代謝を亢進し、これが放射線照射後の細胞生存に働くのではないかと仮説を立てた。本研究では仮説立証のために、中性アミノ酸の動態をエネルギー代謝の面から解析し、中性アミノ酸代謝の放射線応答についても調べる。これらの検討から、がん細胞の中性アミノ酸代謝を標的とした新たながん治療法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では中性アミノ酸の動態をエネルギー代謝の面から解析し、中性アミノ酸代謝の放射線応答についても調べる。これらの検討から、がん細胞の中性アミノ酸代謝を標的とした新たながん治療法の開発を目指した。申請者は研究期間を通じて、(1)中性アミノ酸のうち分岐鎖アミノ酸代謝過程を標的とした放射線増感を試み、(2)分岐鎖アミノ酸代謝阻害時の放射線照射時のエネルギー応答を評価し、(3)また、(1)で得られた放射線増感作用のメカニズムに関する証左を示した。以上の検討から、分岐鎖アミノ酸代謝を標的とした放射線増感を実現し、新規放射線療法の開発につながる基礎的データを得ることに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により中性アミノ酸代謝のうち分岐鎖アミノ酸を標的とした放射線増感効果が実証することができたことから、新規がん放射線療法の開発につながる基礎データを得られた。また、がん細胞におけるアミノ酸代謝過程の理解が進めることができ、新規のがん治療標的を確立する上で意義ある研究結果となった。本知見は、放射線照射を受けたがん細胞の生存戦略におけるアミノ酸代謝の担う役割の理解に繋がり、放射線生物学の知見をより一層深化させただけでなく、アミノ酸代謝を標的とした新規がん放射線療法の開発につながる知見となった。
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