研究課題/領域番号 |
21K14980
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
新井 暢夫 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 動物衛生研究部門, 研究員 (20885008)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | Salmonella Choleraesuis / Salmonella 7:c:- / 全ゲノム解析 / 薬剤耐性 / 病原性 / 単相変異株 |
研究開始時の研究の概要 |
豚のサルモネラ症は養豚経営における主要な損耗要因であり、血清型Choleraesuis(SC)が主な原因血清型の一つである。本病の被害を低減するためには、我がに国分布するSC内にどのような特徴(病原性・薬剤耐性)を有する系統が存在するのか詳細に把握し、適切な防疫対策を講じることが重要である。本研究では、日本国内の広範囲な地域から分離された豚由来SCの大規模なゲノム解析を通じて、遺伝学的な全体像を明らかにするとともに、病原性および最新の薬剤耐性状況の解明を目指す。本研究によって、サルモネラ症による被害低減に向けて特に注視すべき系統を特定するとともに、研究成果を家畜防疫の現場にフィードバックする。
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研究成果の概要 |
全ゲノム系統解析により、Salmonella Choleraesuis(SC、抗原構造; 7:c:1,5)および7:c:-には、大きく5つのクレードが存在することが明らかとなった。クレード1と2は生物型Choleraesuis、クレード3~5は生物型Kunzendorf(SCK)で構成され、国内株はクレード2、3、5に集約された。国内分離7:c:-は全てクレード5に集約され、我が国に分布する7:c:-はSCKの単相変異株であることが示唆された。さらに、薬剤感受性試験、培養細胞への侵入試験を通して、多剤耐性傾向が顕著であり、高い細胞侵入性を示すクレード2を特定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国においてサルモネラ血清型Choleraesuis(SC)は豚のサルモネラ症の主要な原因菌であるが、その遺伝学的全体像および7:c:-との関連は不明であった。本研究は、SCにおける国内外の主要系統を明らかにし、国内に分布する7:c:-がSCの単相変異株であること、薬剤耐性および病原性の観点から注視すべき系統(クレード2)を特定した。本成果は、7:c:-がSCと本質的に同等であることを支持するデータであり、本菌の畜産行政上の取り扱いを検討する際の重要な知見になり得る。
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