研究課題/領域番号 |
21K14984
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
植木 紘史 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 研究所, 国際ウイルス感染症研究センター 上級研究員 (70794907)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | COVID-19 / SARS-CoV-2 / 動物モデル / 生体イメージング / 免疫系 / 2光子励起顕微鏡 / 血小板 / 好中球 / 血流 / 2光子励起顕微鏡 |
研究開始時の研究の概要 |
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)重症例の肺では大量の免疫細胞の浸潤が認められ、病態の増悪に寄与することが示唆されているが詳細は不明であり、COVID-19の病態解明は喫緊の課題である。SARS-CoV-2の感染部位における炎症進展とならびに組織障害のメカニズムは、感染から重症化に至るまでの感染個体の体内で起きている様々な生理学的事象を可視化して評価することにより、解明に繋がると考えた。本研究では、植木らが開発した2光子生体イメージングシステムを駆使して、SARS-CoV-2感受性動物であるハムスターの肺における免疫細胞の役割を解析しCOVID-19肺炎の病態を解明する。
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研究成果の概要 |
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症(COVID-19)の重症化メカニズムを明らかにすることを目的として、本研究ではまずC57BL6J系統で効率よく増殖するマウス馴化SARS-CoV-2を樹立した。続いてMA-SARS-CoV-2に高い感受性と致死性を示す基礎疾患を持つマウスモデルをスクリーニングし、重症COVID-19症例に類似した病理組織像を示すマウス系統を見出した。MA-SARS-CoV-2に感染したマウスの肺を生体イメージング法で解析することにより、SARS-CoV-2肺炎に伴う肺血流障害がCOVID-19重症化に関与している可能性が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究においてSARS-CoV-2感染・重症化致死マウスモデルを用いてSARS-CoV-2肺炎の病態悪化に関与するメカニズムの一端を明らかにしたことで、COVID-19の重症化メカニズムの解明、並びにCOVID-19の病態に応じた適切な治療法の確立や適切な治療薬の選択につながることが期待される。また、生体イメージング法とSARS-CoV-2感染・重症化致死モデル動物を用いた一連の解析システムは、組織切片を用いた解析では得ることのできない新規の病理学的知見を得ることが可能であるため新規薬剤の薬効評価へ利用できる。
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