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腸管神経系の成熟における細胞外マトリクスの役割

研究課題

研究課題/領域番号 21K15002
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分42030:動物生命科学関連
研究機関金沢医科大学

研究代表者

西田 翔一  金沢医科大学, 医学部, 助教 (50747251)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード細胞外マトリクス / 腸管神経堤細胞 / 腸管神経系 / 腸管神経移植 / 腸管神経
研究開始時の研究の概要

Hirschsprung病などの腸管神経節異常症は、先天的な腸管神経系の欠如が原因とされ、現在の外科切除に代わる治療法として、無神経節腸管に腸管神経系を構築する細胞補充療法の研究が進められている。我々は、この腸管神経の定着を阻害する因子として腸管の細胞外マトリックスに着目した。本研究では、細胞補充療法の確立を目標として、種々の細胞外マトリックスの腸管神経堤由来細胞の遊走・分化・増殖への影響を評価し、そのシグナル伝達経路を同定することで、腸管神経移植の効率を亢進させる化合物の特定を試みる。

研究実績の概要

腸管は運動や分泌・吸収の調節を行うEnteric neural system(ENS)と呼ばれる神経系を持つ。ENSは胎生期に神経堤由来細胞であるenteric neural crest cells(ENCCs)が腸管を口側から肛門側に遊走し、成熟することで形成される。このENCCs遊走や分化過程の異常はHirschsprung病(HSCR)をはじめとする腸管神経節異常症の原因となる。本課題では、ENCCsの増殖、分化にECMがどのような影響を持つか、その分子メカニズムを明らかにすることで、腸管神経の形成の促進を人工的に誘導できるか検証した。我々は、フィブロネクチンとVI型コラーゲン上で培養したENCCsのヒルシュスプルング病関連24遺伝子の発現プロファイルを調べた。その結果、VI型コラーゲンコートディシュ培養下のENCCsで細胞増殖・分化の調節に関係する6回膜貫通型受容体Xの発現が亢進することを発見した。現在はその分子メカニズムの同定を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

従来使用していたVI型コラーゲンの販売停止に伴い、代替品の国内流通がなく実験が大幅に遅れている。

今後の研究の推進方策

従来使用していたVI型コラーゲンの販売停止に伴い、代替品の国内流通がなく実験が大幅に遅れていた。しかし、最近、他社製の代替品の入手にめどが立ったため、実験の再現性等の検証を始めており、研究計画を延長し、研究を進めていく予定である。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Transplanted neural crest cells migrate toward Auerbach's plexus layer instead of the colon surface in recipient colon pretreated with collagenase and fibronectin2022

    • 著者名/発表者名
      Yasui Yoshitomo、Yoshizaki Hisayoshi、Kuwahara Tsuyoshi、Nishida Shoichi、Kohno Miyuki、Okajima Hideaki
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communications

      巻: 601 ページ: 116-122

    • DOI

      10.1016/j.bbrc.2022.02.094

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書 2021 実施状況報告書
    • 査読あり

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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